5億2000万円を倒産寸前の三セクに注ぎ込むことを可決した総務常任委員会 | ■tomoko blog

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中西とも子の日々の活動や、思い、お知らせをタイムリーにブログで発信します。

市民には厳しいが、三セクには優しい箕面市の実態!

●反省が足りない箕面市と箕面都市開発㈱
「ごめんで済んだら警察いらん」を地で行くような行政マンの心ない答弁に、旧態依然とした箕面市の本質を見ました。
「経営が甘かった」「チェックが甘かった」「遺憾に思う」と述べるだけで、何がどのように甘かったのか、何が足りなかったのか。市はどのような形で責任を取るのか。

巷では歌舞伎役者が酒席での暴力事件について、90分の謝罪会見に応じても「まだ、心がない」という世間の厳し~いご意見が取り上げられています。
まぁ、この件とはまったく比較になりませんが、市民の税金を不良債権の処理として11億円を破格の利息で融資するだけでも、呆れて許せないことなのに、それでも会社・市の双方の怠慢で、再び赤字経営となっているのに、このうえ、さらに5億2千万円を出して三セクを救うなど、市民感覚ではありえないことです。

●あきれた返済計画
調停案では、すべての返済が終わるのは71年後。
株券はただの紙切れとなる公算が強いが、しかし誰もそのことの顛末をみることができない。
結局、うやむやになってしまい、市民の記憶からも遠のいていく・・・

しかし、この5億2千万円・・・正確にいうと、今回は「融資」ではなく会社の未来を信じて「投資」し、株券を買うので「債権」とならないため、利息分(年0.5%×5億2000万円=260万円)が19年分+返済期間50年間分がパァーになります。箕面市としてはすごい損!

現実的な案としては、現在シュテルン(ベンツ)に貸している土地を代物弁済してもらい、20年契約の賃料2100万円を箕面市が受け取る。
またさらに、都市開発側は、シュテルンが建てた物件の耐久性やベンツ中古車の需要の高さから、その後も継続契約する可能性を強調しています。
そうであるならば、もう20年間賃貸契約を継続すれば2100万円×40年間で8億4000万円が箕面市に入り、おまけに土地も残ります。

債権者はリスクの高い回収方法を避けるのが鉄則。
紙切れになる可能性が高い株券を72年間、抱いているより、現実性の高い方法を選ぶのがあたりまえです。

●なぜ、ここまで三セク温存に拘るのか?
市は”北大阪急行延伸に伴う開発の地権者対策に都市開発の力が必要”というところに答弁が集中していました。
都市開発㈱は、2005年から今年にかけて、連続して3回も駐車場の指定管理に落選しています。
それだけを見ても、もはや能力がないのに、それでも同社に期待を寄せて税金を注ぎ込むとは!!
まったく合理性に欠けますし、市民に対しても背任行為であるともいえます。

また、総務常任委員会では私と増田委員以外は全員、調停案に賛成しました(共産党委員は委員長のため、賛否にかかわらず)。
結局、市のお金の使い方を決定するのは議会です。
議会の良識も問われています。