参加者からは、開発問題に関する意見や質問が集中。
市民派会派「市民派ネット」が新議会になって初めての市政報告会を開催しました。
今回はあまり宣伝ができなかったため、参加者が集まるかどうかか心配でしたが、
あいにくの天候にもかかわらず満席となった会場からは、さまざまな質問や意見が行き交い、活発なつどいとなりました。
また報告会後の開発予定地の現地見学会にも十数人が参加。充実した1日でした。
箕面市の財政状況、全国学力調査問題、開発問題についての報告のほか、新人議員から見た議会に対する感想や、議会改革にかける意気込みなど、限られた時間内でパワーポイントを用いながら説明。
参加者の質疑がもっとも集中したのは開発問題でした。
①新稲に予定されていた大型公園墓地開発計画は、事業者の代理人から計画中止の申し入れがありました。
http://www2.city.minoh.osaka.jp/KANKYOU/home.html
自治会の粘り強い反対運動、共産党議員をはじめとする議会関係者の動き、またこの開発計画が浮上したとき(2008年1月)、市が計画書を公開し、環境アセスに厳しい条件を付けたことや、事業者に助言・指導をおこなっていたことなど、地元・行政・議会(議員)が環境・住民の安全について声を上げたことで実現した開発中止ではないかと思います。
しかし、これで「めでたし・めでたし」というわけにはいきません。
中西は9月28日に地元住民の方々と現地調査に同行しましたが、かつて土砂災害になった現地を見て、現状のままでも防災上の危険性があることが分かりました。
この墓地建設予定地が今後どのようになるのか、大雨に絶えうる抜本的な取り組みなど、今後も注意と対策が必要です。
②新御堂線がつきあたる山麓の中央公園予定地に計画されている老人ホーム建設について
現在、住民の反対署名も始まり、9月議会でも建設水道委員会で「反対」が確認され、市も同様の見解を表明しています。
そもそも市が景観保全のために買い上げた区域の真ん前に、景観を阻害する老人ホームを建設するというのは非常に不適切です。
また、この建設問題ではきな臭い噂も囁かれているため、真相究明を行っていきたいと考えています。また、市は速やかに事業者の断念を促すよう、積極的に働きかけてもらいたいと思います。
③彩都から山麓線に抜ける道路建設について
この道路は国文4号線から箕面の山をトンネルを貫通させて、山麓線の帝釈寺北につながるものです。
そもそも彩都ニュータウンの人口定着もさだかではなく、また箕面山のトンネルの影響で水枯れや湧水問題が起こっている事態を忘れてはなりません。環境破壊を招き、さらに道路を増やすことで車の量が増し、CO2の排出量増大という、負の再生産に歯止めをかけなければならず、この道路建設の見直しも重大な課題です。
以上、箕面市がかかえている課題は山積みです。
市民の方々からも、このような報告会を頻繁に継続して欲しい、という要望をいただきました。
今後ともしっかり情報提供、意見交換し、市政に反映させていきます。