暴力防止運動講演会に参加。 | ■tomoko blog

■tomoko blog

中西とも子の日々の活動や、思い、お知らせをタイムリーにブログで発信します。

200811021037000.jpg

「なぜ男は暴力を選ぶのか~加害者の実像と対策~」

箕面市主催で、東北大学の沼崎一郎さんの講演が第3別館で行われました。
「DVとは何か」という定義から、DV被害の状況、なぜ暴力をふるうのかという加害者の問題、DVがもたらす子どもへの影響やDVを生み出さないための予防教育のあり方など、DV問題の全般いついて非常に分かりやすいお話でした。

印象に残ったのは、DVは職場など外でのストレスが弱いものに向かう、と思われがちですが、
「外でのストレスは自分が病気になる。DVは外のストレスが溜まったものではなく、欲求不満である」とのお話は、問題を混同させてはいけない、と納得しました。
また、暴力を正当化しないでありとあらゆる場面(学校・家庭・etc)で「暴力」を学習することの大切さの指摘がありました。
「暴力の目的は支配であり」、暴力とは「言うことは何でも聞け」という命令であり、「逆らえばこうなるのだという懲罰である」ことについての話は、あらためて橋下府知事の「体罰容認論」のとんでもない暴論を思い出しました。

DVの少ない社会とは、①女性の経済力2女性の味方が多いか(孤立しない)③離婚がしやすいか(縛られない、いつでも離婚できる)が条件になるとし、被害者の側に立って味方してくれる人や制度、仕組みが大切であることを指摘。行政の役割を再認識しました。
そして「みんんがもっと政治に関心を持つことが大事」という話は参加者にも充分届いていたように見えました。

質疑のなかで参加者から箕面市男女協働三角推進条例が、議会で否決されたことに対する意見もありました。講演の「男女平等は平和とつながっている!」という締めくくりは、「その通り!」と思わず、相槌をうってしまいました。

それにしても、男性の参加の少ないこと。
市の男性管理職員の方々や市長にもぜひ聴いていただきたかったのですが・・・残念!