視察にて。 | ■tomoko blog

■tomoko blog

中西とも子の日々の活動や、思い、お知らせをタイムリーにブログで発信します。

P506iC0005767499.jpg

志木市立小学校に見る様々な実践。

全国から100件以上の視察があるという25人程度学級の志木小。子どもの発達段階に適したものであると、自信をもって推進されている。そして地域ぐるみの教育、市立ではなく「地域立学校だ」という金山校長はとても情熱的にパワフルかつ理論的に志木流教育のありようを語ってくださった。

感動的だったのは、公民館と図書館と小学校が一体となった学社融合施設となっており、文字通り理想的な地域教育空間が実現していることだ。「遊学館」と呼ばれる公民館や図書館を利用する様々な世代の市民らと子どもたちのごく自然な交流が日常的にあり、体育館や調理室なども市民に無料開放しておされていて、活きた教育環境となっているのだ。

また、「どらえもんルーム」(いつでもどこでもドア)という子ども相談・個別重点授業・保護者向け教育相談機能をもつルームが常設されいて、子どもの悩みや可能性、保護者への対応を心がけている。

すれ違う子どもたちはみな元気でくったくがなく、教員や市民もともに明るく挨拶を交わしてくれる。
暖かく、心豊かに育まれていることがよく分かる。子どもたちの限りない好奇心を満足させる空間であるとともに、彼らの無邪気なパワーが求心力となって地域の人々が元気に集う空間ともなっているのだろう。
「不登校児ゼロ」となる所以なのだろう。

教室の壁もなければ、職員室もカウンターを隔てたオープンスペースとなっていて、開放的。
また子どもたちがおおいに遊び、学ぶための工夫が日課票(時間割)にも施されている。
授業に出るのが嫌な子がいれば、図書室や公民館など、どこにいてもかまわない。どこかで好きなことをしていれば良いし、どこにいても主意の大人が見守っている。教室を出ていった子がいれば、他のクラスの先生や守衛さんや事務職員さんなど、教職員全体で連絡を取り合いそっと見守る、とのこと。
大いにおおらかで、きめ細かい配慮を行なう、というのが教育方針だということで、仮に学校外に出て行った子どもがいれば、地域の商店などで見かけた人がすぐ学校へ連絡してくれる段取りとなているとか。

視察は予定時刻を1時間以上延長して、色々と教えていただいた。
色々な取り組みが新鮮で、参考になる点も多く、箕面で活かしていけることはどんどん取り入れたい。
快くお付き合いいただいた金山校長先生ほか、関係者の方々に心から感謝したい。