やはり不毛な議会と議員の政治姿勢について
先月末、9月議会と新年度の議長・副議長をはじめ、委員会担当などの選出が終わりました。
議会ではあいかわらず「市長批判」が展開されています。
今回は自公民にとっては争点となる条例案がなかったため(要するに彼らにとっての「ネタ」が無かったため)、こともあろうか、通常なら本会議で「即決」扱いとなる「和解」案件(事故の示談のようなもの)を委員会での審議に持ち込んで、市長の監督責任を追求たあげくに否決したり、市の補助金で行なっていた民間の事業が補助の条件を満たしていなかたため、補助金の返還を求めるために「債権の確定」をする裁判手続きが必要になったのですが、これについても「議会に対する説明が遅い」「市長の姿勢が悪い」ので賛成できないなどとして、「否決」しました。
以上はなんとか「市長の責任を追及したい」という苦肉の策のようでした。当事者の気持ちや事業にかかわっていた職員・利用者のことを心配するのではなく、なにかと政治的に利用しようという態度が見え隠れしてとても残念な思いがしました。
このため、市の作業は振り出しに戻り、今後膨大な時間と無駄な費用が発生することになります。
「財政難」を誇張して、わずか72万円の小中学校の扇風機代をも認めなかった議員集団は、余計な裁判費用や職員の無駄な事務作業が増えることについては「善し」とするようです。
なお、前述の「和解」案件は、一応民生常任委員会では「可決」されたのに、本会議では「否決」するという暴挙にでました。
今、ちまたでは衆議院補欠選挙に向けた街宣や集会が活発に行なわれています。この選挙に向け、箕面市議会の各会派の皆さんも日々活動されています。一旦議会から出ると自民党・民主党という立場で市民に政策を訴えているのに、議会の中では「自公民」が仲良く共同戦線をはるという「ねじれ現象」になっているわけです。
この「ねじれ」について問うた市民に、ある民主党議員は「我々は党の下請け機関ではない」と答えたそうです。選挙応援では「憲法・教育基本法反対」「共謀罪を廃案に」と訴えても、議会のなかでは同じ意見書案に反対するという姿勢が「下請け機関ではない」とするならば、これは何と市民を愚弄していることかと憤りを感じます。
私は今度の衆議院補欠選挙では、是非とも自民党の暴走を止めるべきであると考えており、そのためには冷静に適切な判断で投票するつもりです。
だから、民主党議員の方々にも議会では自らの政治理念に忠実に、せめて「是々非々」で対応していただきたいと切に願います。