以前は、
名乗る言葉を一生懸命考えていました。
何者なのか。
どんな肩書きが分かりやすいか。
どう書けば、ちゃんとして見えるか。
名刺やプロフィールの文字を
何度も書き直しては、
しっくりこない感じを
そのままにしていました。
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肩書きがあると、
安心します。
説明しなくていいし、
自分も、その枠に
収まれる気がする。
でも同時に、
その言葉に
自分を合わせようと
しているところもありました。
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あるとき、
ふと思ったのです。
この言葉がなくなったら、
わたしは
何もできなくなるんだろうか。
そう考えたら、
少しだけ
肩の力が抜けました。
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肩書きを名乗らなくなってから、
不思議なことが起きました。
仕事の話をするとき、
何をしているかよりも、
どう関わっているかを
話すようになった。
説明は少ないのに、
「会ってみたい」と
言われることが増えた。
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肩書きがなくなったからといって、
仕事がなくなったわけではありません。
むしろ、
無理に証明しなくて
よくなりました。
ちゃんとしているかどうかを
見せなくても、
伝わる人には
ちゃんと伝わる。
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肩書きは、
道しるべのようなものです。
必要なときもあるし、
助けてくれることもある。
でも、
ずっと握りしめていなくても
いいのだと思います。
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もし今、
名乗る言葉に
違和感があるなら。
それは、
あなたが曖昧だからではなく、
中身が育ってきた
証拠かもしれません。
言葉より先に、
在り方が
もう決まっている。
その感覚を、
少しだけ
信じてみてもいいと思います。