英語を学ばれている方の中には、
管理職や人事のお仕事をされている方もいるかと思います。
そんな中、時にはつらい告知をしなければならないこともありますよね。。。。
もっともつらいお知らせ「解雇」を英語で言い渡すとき、
どういったらいいでしょうか。
まず、日本語で考えてみてください。
「残念ながら●●さんは来月末で辞めていただかなければならなくなりました。」
など言いますよね。
間違っても、、、「あんたはクビだ。」
とは言わないはず。
英語でもそうです。
クビにする、解雇する と言う動詞は確かにあります。
fire という動詞が口語で「解雇する」という意味ですので、
You are fired.「あなたはクビです」と
いうことはできるにはできますが、
ドラマのように「お前はクビだああ!!!」と
追い出されるようなシーンでもなければ
この言い方はまずしません。
余談ですが、
「apprentice」(見習いという意味)という
ドナルド・トランプのリアリティ番組があります。
トランプの会社にセレブや普通のビジネスマンなどがビジネス修行にやって来ます。
そして最も仕事ぶりの悪い人をトランプ氏が解雇するとき、
この「You are fired!! 」お前はクビだー!と
怒るシーンが決まり文句として有名。
ああいうお方にはピッタリです。。。
本題に戻りまして、、
では、やんわり、残念さも醸し出しつつ英語で言うには
どう言うかというと、、、、
I'm afraid we have to let you go.
「残念ですがあなたに去っていただかなければなりません。」
この後に書いているもう一つの文とも共通ですが、
I'm afraid.....というのは何か良くないことを「思う」と言う時に使います。
letはいわゆる使役動詞、「~させる」なので、
この部分は
「あなたを去らせなければいけない」というのが直訳です。
このように、英語でも直球を避けてちょっと遠回しに言うわけです。
I'm afraid your role is at risk of redundancy.
「残念ですが、あなたは人員削減で立場が危ういです。」
これも、I'm afraid で「(よくないことを)~思う」で始まっているので、何か良くない話だと文頭ですぐ分かります。
さらに、後に続く単語は、
role 役目、仕事
redundancy 余剰の人員の整理
これだけ聞くと、「立場的に危ういけれど、
まだ巻き返せるのではないか、、、」とも思えそうなのですが、
実際はそうでもないことが多いですね。
他にもう少し直球な言い方としては、
I'm sorry we have to lay you off.
「申し訳ないけど辞めてもらわないといけないの。」
lay off が「解雇する」という
fireほど砕けていない表現です。
以上、「解雇する」に関連した表現でした。
解雇しなければならない立場の方、
ぜひご参考になさってください。。。。
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