久々。PC崩壊に続き、携帯電話も不具合が生じ、アップ出来る手段が全て不可に・・・。
参りました、日々の電脳化に。
気を取り直して、ヒッチ旅のつづきを記事に起こさないとね。
云うまでもないが、
ヒッチ=ヒッチコック・・・×
ヒッチ=ヒッチハイク・・・○
さ、いこう。
*
『島根-前編-』は、こちらから。
http://ameblo.jp/tomokazu-yoshida/day-20110518.html
島根の益田市に到着し、国道9号線に素早く移動。ヒッチハイクに講じるも全く反応なし。
そんな所に、一台のオデッセイが停止し、ヒットし易いポイントまで乗っけてもらう。その間、運転手さんのお嫁さんを紹介されたり、自分の身の上を要約して、説明する。餞別代わりに菓子なんかを頂くが、太古の昔から、スナック菓子や甘いもんは一切口にしないので、万が一、文無しになった時の為にストック。遭難とか。夜歩き用に。
ポプラ(コンビニエンス)の駐車場で下され、再開。
うーん、食いが渋い。
反対車線に移動。注・・・この場所はどちらの車線に変えても、出雲に通ずるらしい。
「全ての道は、出雲に通ず。」ってか。よしよし、漲ってきた。
こっちはトラックの往来が激しい。常時10~20台/分。
しかし、最近のトラック協会は、ヒッチに相当厳しいらしいのか、はたまた島根の県民性なのか、うんともすんともいかない。
陽が傾き、過ぎるのは、時、車、風。
益田着から、四時間以上は経過している。
冷えてきた。
どうするものか?
考えている間にも、トラック、ワンボックス、タクシー、循環バスがこちらにハイビームを発しながら過ぎ去っていく。その光が俺の身体に否応なしに射し込んでくる。なんだか、ヒリヒリしてくる。存分に陽を浴びたはずなのに、体の照りは菓子のようにストック出来ない。
ポプラの斜向かいにあるスーパー、Aコープに一旦逃げ込みを図る。
端から何も買う気などなく、鮮魚、精肉を眺めながら、明日のプランを考え始める。
レジのお姉ちゃんに声を掛け、段ボールを分けて貰う。桃が入っていたであろう、ピンクの段ボールだ。
段ボール解体で少しは気が紛れる。
気が紛れ、今日最後のアタック。
うーん。気の流れが変わったのか、ドライバーからの視線を感じるようになる。ヒッチハイクでボードを掲げていると、自分なりのパターンやセオリーが見つかってくる。
・赤信号で止まって、ボードを見てくれて、そっちには行かないよ。と、意志表示をしてくれる人。
・チラ見したまま、有り難く苦笑してくれる人。
・もの珍しいのか、珍獣を見るかの様に凝視してくれる人。(おじ、おばあちゃんに多い。)
・存在に気づかない。
・完全無視
・○○○○
一台のカローラフィルダー(だったか?)が止まる。
「おにいさん、出雲行きたいいん?明日の早朝3時出だったら米子まで行くよ。」
「明日の3時ですか?」
「うん。どうする?出雲がええか?こっちは7時前には米子に着くぞ。」
「いや、米子まで行けるなんて、嬉しいです。」
今日中に出雲までは進みたい。
明日の7時台には確実に米子。
と逡巡する。
あと30分粘って拾って貰えなかったらお世話になりたい、という旨を伝える。
交渉成立。
連絡先を素早く交換する。
ヒッチ再々開。
少し大げさだが、その一瞬一瞬に賭けてみる。
一視入魂。良い感じだ。「明日には確実に米子。」という保険が生まれて、俄然やる気に。
でもそのやる気=もうよくねぇ?となるには時間の問題だった。
きっと30分も粘らなかったと思う。それでいいと思う。こんなところで自分にカッコつけてもしょうがない。
Aコープの駐車場で、声掛け。すぐに益田の駅までだったらの条件付きヒッチに成功。
まさかの益田リターン。旅はこんなもんだよ。いいんだよ。
戻る勇気も時には必要。
益田駅のターミナルにある、大阪王将へ。
ご飯特盛り
餃子大盛り
メン中盛り
完食。パートのおばちゃん達に拍手される。
山陰本線、長門の駅舎で食べたじゃこ天三切だけだったらから、入った。
GK川島選手並みのドヤ顔を見せて店を後にした。
益田の街を少し徘徊し、適当に宿を取り、明日に備えることにした。
旅はまだまだ前半戦。
ドラマてっくな旅が続くことを祈りながら床に就いた。
つづく
友一