10/14 親の会(春日井先生と) | にじいろパレット*スタッフNのブログ

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不登校経験のある子どもを持つ母のブログです。
恵那市で生きづらさを抱えたお子さんの居場所づくり活動や親の会を行っています。

 京都から今回の親の会のために高速を走って飛んできてくださった春日井先生、会場の外で待っていた私に「おう!遠かったぁ~。」と、とても自然に、いつもお会いしているかのような親しみやすさの空気を漂わせて、お越しくださいました。
 一年前に講演会でお会いしたときにも感じました。一瞬にしてこちらを和ませてくださる素敵な空気をお持ちの先生です。私も緊張することなく、親の会を進めることができました。きっと、それは参加してくださった皆さんも感じられたことと思います。皆さん、ご自身の苦しい体験をお話してくださいました。2時間半があっという間でした。
 語ることで心が軽くなり、聴くことで心強く感じられる。
 やっぱり「ひとりじゃない」ってこと。
 春日井先生のお言葉だと「つながって生きる」ってこと。
 具体的な内容はお伝えできませんが、春日井先生からいただいたメッセージを紹介します。
 
 春日井先生は、京都を中心に20年以上にわたって不登校やひきこもりの子ども・若者と関わりながら、親の会ともつながってこの問題をともに考えてくださっています。いくつものケースに関わってこられた春日井先生からのメッセージ一つ一つには大変重みがあり、納得させられるものばかりでした。
 
 「小・中・高校で不登校になるということは、”自分らしく生きたい”というSOSが出せているということ、だから助けてあげる。『親の会』は困っている親同士が知恵を出し合う場所。『親の会』で親同士がつながっている場合は、たいてい子どもは動き出す。」
 「家族の在り方として、”今、一番困っている人を助ける”。それは本人じゃないこともある。母親だったり、父親だったり、兄弟だったりする。例えば、毎日ひきこもっている子どもと一緒に過ごしている母親が困っているとき、父親は子どもではなく母親を助けたらいい」
 「今、本人がやりたいことを応援し続けること。結果ではなくプロセスにつきあう。自分がやりたいことを応援してくれる、そばに居てくれる人がいること、その結果はどうあれ『よぅここまでがんばったね。』とねぎらってもらうことが自前のエンジンをスタートさせることにつながっていく。
 「ある体験者の話、『好きなことをする→心が和らぐ→自分のことを語れるようになった』。好きなこと…何でもいい」
 「感受性の強い子ほど物事の本質を求める。何のために学校へ行くのか。その子なりの先の目標が見えてくると自前のエンジンにスイッチが入る。その子にあった学びのペースがある」
 「”自分のペースで自分らしく生きたい”というSOS、不登校という自己主張、小さな自己決定の積み重ね。」
 「大切なことは”聴く”こと。解決しようとしないこと。①ひたすら聴く、一緒にいること。→②感情を聴く、特にマイナスの感情を聴くこと。→③知的に理屈を聴くこと。」
 「ちょっとしたプラスの変化を言葉にする。ねぎらいの言葉をかける。大人が見返りを求めると、子どもは苦しくなる。今は求めない。でも、親もしんどいからこういう場所(親の会など)で聴いてもらったらいい。」
 
 「子どもの成長を信じ、自己決定を尊重して任せ、かかわりながら待つ、様子を見ること。」
 「不登校やひきこもりの子どもは”でんでん虫”なんや。安心したら目を出してゆっくり動き出すで。」
 
 京都弁で話される春日井先生からのメッセージは、どれも心に染み入るものでしたニコニコ
 私は、この『親の会』を大切にしていきたいと思いました。
 そして、来年度も春日井先生をお迎えしたいと思いましたクローバー
 次回の親の会は日程が決まり次第お知らせしますニコニコ
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