さて、今日は楽しみにしていた春日井先生の講演会に行ってきました。
ご自身のご家族のお話から始まり、子育ての経験や、教員時代の経験、現在の大学生との関わり、不登校・ひきこもり支援での体験など、具体的で、とても分かりやすいお話でした。
心に響く内容はいくつかあって、そのほんの一部分を紹介します。
まずは、先生が最後に話された言葉
『私たちは、子どもを育て、支援する立場の大人として、かけがえのない命と幸せになる権利を持って生まれてきたすべての子どもたちに敬意を払いたい』
私もそうありたい。と思いました。
実際、私は自分の子どもたちから、そして今まで出会ってきた子どもたちからたくさんのことを教えてもらっています。親として、一人の大人として子どもたちに育ててもらっています。子どもたちの存在は、私が親として、一人の大人として生きるための源です。
そして、コミュニケーション能力の大切さです。
『具体的には「問う」「聴く」「語る」を軸にした教師や保護者のかかわり方。
「問う」には3つの意味がある。①問い詰めるのではなく「どうしたんや」と問いかけ、気にかけていることを伝えること。②子どもの言動の背後にある意味を自らに問う姿勢をもつこと。(たとえば「別に~」という返事の背後のホントの気持ちは?)
③一人で分からない時には、周りの仲間や同僚などと子どもの言動の意味を問いあうこと。
「聴く」といかかわり方で最も大切なことは、「負の感情を聴きとる」こと。「腹が立つ、むかつく、しんどい、つらい、悲しい」といった感情を否定せず、聴き受け止めてもらえることで、子どもは安心して自分の課題に向き合いはじめる。解決論を言われるより、一緒に悩んで考えてもらえるプロセスが大切だということ。
「語る」で大切なことは、「親や教師が自分を語る」ということ。特に「失敗談」。子どもと同じような時期に、周りの大人がどんな事に悩み、失敗をし、それをどうしのいで今に至るのかを語る。子どもはちょっと安心して、楽になる。「成功談」よりずっといい。そして、「アイ・メッセージ」で伝えることを心がける。子どもがうまくできたとき、「すごいね」「頑張ったね」だけではなく、「(私は)うれしいよ」さらに「おつかれさん。ちょっと休んだらいいよ。」と言う。子どもは自分から次の目標に向かっていくことができる。』
長くなってしまいましたので、このへんまでにしておきますが、上に書いたことは、ひと昔前まで、私が全くと言っていいほどできなかったことで、ここ数年意識して取り組んでいることです。
まだまだ、成長途中の母親で、一人の大人ですが、これからも意識して子どもたちとかかわっていきたいと思っています。