「付き合う」長女の場合 | にじいろパレット*スタッフNのブログ

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不登校経験のある子どもを持つ母のブログです。
恵那市で生きづらさを抱えたお子さんの居場所づくり活動や親の会を行っています。

 
早起きが苦手で、電車やバスに乗るのが嫌な長女は、
徒歩で通える近くの高校に通っています。
 
「朝、時間に余裕があるから自分でお弁当を作る。」
と、はりきってお弁当の本を買って、どんなお弁当を作ろうかと楽しんでいました。
 
一方、私は仕事の帰りに翌日のお弁当の材料を頼まれ、
朝は朝食の仕度をする今までの自分のペースに進入され、洗い物が増え・・・
手や口を出したいところでしたが、できあがった自作のお弁当をうれしそうに持っていく長女の顔を見ると
「しゃぁない、もう少し付き合ってやるか(^^;;」
って感じで過ごしていました。
 
そのうち、バトミントン部に入部した長女は
遅くにへとへとで帰宅するようになり、お弁当のおかずを考える余裕もなくなり、筋肉痛で朝起きるのがやっとになり、最近では私が作ったおかずを自分で詰めていくようになりました(苦笑)
 
 
ふと思い出しました。
 
 
 
長女が不登校だった小学校6年生の今頃、
私は長女のお菓子作りに付き合っていました。
 
「これを作ってみたい。」と、お菓子の本を見てうれしそうにしている長女に頼まれて、材料を買い、「お母さん、これどうやるの?」「これはどういうこと?」と聞かれて家事のペースに進入され、流し台には洗い物が次々に投げ込まれ・・・(-.-;)y-゜゜。
 
学校に登校できず、勉強も手につかず、
ただ、毎日のようにお菓子作りをしていました。
 
お菓子の材料も、道具も結構出費がかかり、
こんな事をしていていいのだろうかと思うこともありましたが、
学校に行けなくて苦しんでいる長女が、お菓子作りをしている時はニコニコしてとても楽しそうで、うまくできるとホントにうれしそうで、私たちが喜んで食べるとさらに喜んで「また、作る。」と元気になりました。
 
 
毎日、登校できなくて苦しくて、
毛布にくるまって泣いて、何もできなかったあの頃、
朝、起きてきて朝ご飯を食べることができただけでホッとしてうれしかったあの頃、
お菓子作りは私たちの「救い」でした。
 
お菓子作りではいろんなことが体験できました。
・作り方を読んで理解する
・手順通りに作業をする
・きちんと分量をはかる
・器を選んだり、盛りつけ方を考える
・片づけ、整理整頓
・できあがった達成感
・食べた人に感謝される喜び
 
最初から全部ができたわけではありません。できないことにも付き合ってきました(でも、イライラして怒ってしまった時も、嫌な顔をしてしまったことも結構ありましたね(^^;;))。くり返し、くり返し作っているうちに、私が仕事から帰ると、甘いにおいとおいしそうなお菓子に迎えられることも・・・(*^-^*)
 
 
 
・・・懐かしい