以前、ブログに載せた本「児童心理 2011 8月号 特集 集団が苦手な子」
を、仕事の合間に少しずつ読んでいます。
今日はその中から、私が強く共感した内容を紹介します。
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「教室に入れない子の心の内を覗いてみれば」
公立小・中学校スクールカウンセラー 木南千枝さん より抜粋。
ー4人の小学生の事例が紹介されている(省略)ー
・教室に入れない子どもへの支援・
教室に入れなくなった子どもへ、私たち大人はどういった支援をするといいのだろう。
逆説的だが、それは”教室に入ること”を第1の目標にしないことだ。
そして、子どもの”学校生活”がその子にどのように体験されているのかの理解を深めることだ。
先の例で見てきたように、理解が深まれば、何をすれば支援になるのかが見えてくる。
”何をしていいのかわからない”ときは、理解が不足しているのだ。
具体的には、今、子どもが自然にやれていることを大事にする。
(そのことに関心を向ける)
ー省略ー
そして、今、できていないことには目をつぶる。ーこれが、なかなか難しいー
子どもがしようとしないこと、やりたがらないことに、「頑張って!」と言わないことだ。
強い子になって欲しいから言っている「頑張って!」であっても、
”今のあなたでは、駄目なんだよ”との否定的なメッセージとして子どもに届く。
今の私のありのままが否定されたとき、人は心を閉ざして自分の世界に引きこもる。
学校へ行って教室に入るという、当たり前のこと、普通のことができていないことは、
子どもは子どもなりに気づいている。
”そんなあなたでも、それでいいよ”とのメッセージが、子どもの心に”安心感”を育み、元気にする。
そうして、それが、苦手なことやできていないことに挑戦してみようという前向きなエネルギーになる。
このことを、支援する大人は忘れないようにしたい。
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全く、このとおりだと私は思うし、
私はこういう支援を心がけ、目標にして今日まで子ども達に関わってきたつもり。
学校へ行けない。
登校できても教室に入れない。
みんなと同じ活動ができない。
漢字が書けない。
…
”そんなあなたでも、それでいいよ”
そこからスタートして、
無理せず自然にできることを見つける。
それを一緒に体験したり、理解しようとしたり、話に耳を傾けたり…
そうしているうちに、エネルギーが貯まって
できなかったことに挑戦してみようとしはじめる。
それに付き合う。
その繰り返しで、今日、ここまでやってきた。
これからも、そうありたい。