通級指導教室の役割 | にじいろパレット*スタッフNのブログ

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不登校経験のある子どもを持つ母のブログです。
恵那市で生きづらさを抱えたお子さんの居場所づくり活動や親の会を行っています。

昨日のセミナーより
 
テーマ:通級指導教室に通う子ども達
 
1、通級による指導とは
  小・中学校の通常の学級に在籍している、言語障害、情緒障害、弱視、難聴などの障害がある児童生徒のうち、比較的軽度の障害がある児童生徒に対して、各教科等の指導とは別に個々の障害の状態に応じた特別の指導を特別の指導の場(通級指導教室)で行うものです。
  すべての小・中学校にあるわけではないので、その指導の時間に近隣の学校へ足を運ぶ必要がある場合もあります(うちの子どもの小学校の場合、隣の小学校へ週に1回その時間だけ移動して通っているお子さんもいます。
 
2、対象となる児童生徒
  小・中学校の通常の学級に在籍する児童生徒のうち、言語障害、自閉症、情緒障害、弱視、難聴、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、肢体不自由、病弱・身体虚弱の児童生徒。
 
3、通級指導教室の役割
  通級による指導の目的は、個々の障害の克服・改善と環境への適応です。情緒の安定を図りながら 長い目で見て、社会適応力を育てていきます。
  詳しくは述べませんが、子どもの指導だけではなく保護者への支援や在籍学校・学級担任との連携も行います。
 
 H23年度の文部科学省による調査結果では、小・中学校で通級による指導を受けている児童生徒数65,360人(小学校60,164人、中学校5,196人)でした。
 
 セミナーでは、「なぜ、小学校から中学校でこんなに人数が違うのか」ということについて考えました。
 
 私の考えは
 まず、小学校の通級はよく聞きますが、中学校の通級を聞いたことがないということです。この通級の制度が始まったのは5年ほど前だそうなので、中学校はこれからなのでしょうか?
 
 もう一つ考えたのは、障害別の内訳をみると「言語障害」31,607人(小学校31,314人、中学校293人)と半数以上を占めています。通級のことを「ことばの教室」ということもありますが、小学校低学年で発音が未発達な場合、成長と共に克服していっているのではないかということです。ADHDも成長と共に落ち着いてくるという話を聞いたこともあります。
 中学校でいきなり数が減っているように感じてしまいますが、学年が上がるにつれて減っているのではないかとも思います。
 
 また、中学生になると特別支援学級や特別支援学校へ在籍するようになるのではないか。
 学校そのものに登校できなくなって自宅にこもってしまうのではないか。という意見もありました。
 
 H23年度の不登校の児童生徒数について、本県でのデーターでは
 小学生495人、中学生1633人となっています。
 スクールカウンセラーの配置や相談室など別室登校での対応など、対策はとられているようですが
中学生への支援について、考えさせられるところがあります。
 この人数は不登校の数なので、相談室などの別室登校している児童生徒数は入っていません。
 
 多くの児童生徒が個々の状態合った個別の指導や支援を必要としているのではないでしょうか。
 そしてそれは、保護者や家族の方々にも支援が必要ということにもなり、
 さらに、そのような児童生徒と関わる担任や関係職員への対応も必要となると思います。
 
 学校教育で抱える問題はこれ以外にもたくさんあるので、現状で学校だけにお願いしていくことはとてもむずかしいことだと思っています。
 
 でも、やっぱり私は自分の子どもにとってよりよい社会環境を願っていきたいです。
 
 どれだけ考えても、考えはまとまりません(^^;)