前回のお話↓





テルくんと不倫の関係になって

正直毎日がしんどくて

辛いことの方が多かった


テルくんを選んでしまったことに

後悔もしたし

自分を恨んだりもした


この際

悲劇のヒロインになって

このどうしようもない気持ちを

テルくんや

周りにぶつけてしまおうかとも思った


でも

それは自分を追い詰めるだけ


結局私は自分が大事だから

自分を必死に守ろうとした


だから自分の気持ちを誤魔化し

テルくんにも本音をぶつけることはなかった


逃げられたくないから…


フラれるのがこわい



強がって

なんとか自分の気持ちを保っていた




自分の気持ちをぶつけていたら

何かかわってたのかな?


テルくんは私を守ってくれた?


それとも

重くて引いてた?




ものすごく辛いことばかりだったけれど

その中に

小さな幸せがあった 



カラオケで

歌の歌詞で気持ちをぶつけ合った時


愛おしそうに私を抱いてくれる時


私の誕生日に

ロッカーに入ってた小さなケーキ


出張先で過ごした二人の時間


ひな祭りに

女の子の日だからと買ってくれた

美味しいスイーツ


毎日のメール


「ずっと一緒にいような。」

その言葉



辛い中にも幸せがあったから

テルくんを嫌いになれなかった



辛い方の気持ちは大きな炎に感じるのに

小さな幸せの灯りが

なぜか炎を超えてしまう


だから離れることができなくなる




だけど

お腹のに宿った赤ちゃんを失い

奥さんに赤ちゃんが産まれ

もう

小さな幸せの灯りを見失いそうだよ




また幸せの灯りが

恐ろしい炎を超えてしまう前に

早くこの沼から抜け出さないと

私に明るい未来は来ない気がした






つづき↓


最初から↓