スペインの11年3月の電力供給割合は、風力21%、原子力19%、水力17.3%、石炭火力12.9%、太陽光2.6%、その他コンバインドサイクル発電(ガスタービンと蒸気タービンをあわせて発電)やコジェネレーション発電(排熱を利用した発電)となっている。再生エネだけで発電の4割以上をまかなっています。


スペインは日本と同様に資源に乏しく、エネルギー自給率が低い。

石油、天然ガス、石炭などを海外に依存しているため

価格変動や供給途絶のリスクがある。


それを解消する為、

風力、太陽光をはじめとする再エネに力を入れた。


その象徴がREE社の管理システム。



風力発電が全体の21%という現状は、

電力安定供給という点では太陽光と似ており、風力も安定ではないので、

コントロールセンターにて風力、太陽光、水力など

スペイン全土の再生エネと天然ガスコジェネレーション発電の監視・制御を行っている。



さらに、特徴的なのは気象予測システムを活用しているという点。

気象予測を見ながら翌日に風力、太陽光など再エネでどのくらい発電できるかを計算している。

発電量が多ければ火力の発電を抑え、

少なければ火力などの発電量を増やすといったコントロールをしている。

これによって、気象条件に左右される弱点を克服している。


まずは再エネ利用率4割をめざそう③に続く。