全国的に多大な被害をもたらした台風11号でした。


枚方市内において、今回のケースから主に北部地域、楠葉船橋地区を中心とした船橋排水区に関して、見聞きした範囲で現状を整理したいと思います。



まず、昨年度大規模整備をおこなった楠葉排水区における二大支線のひとつである、利根川バイパスについて、拡張工事が機能しているように感じました。



支線そのものの貯留量が増大したことにより、今回の雨水に対しては、利根川支線が溢れた事実はなかったようです。
これについては安堵しました。



ただ、相対的にもうひとつの天満川の方の整備が必要だとも感じています。



今回、床上浸水などはなかったものの、楠葉中央商店街の一部で道路冠水がありました。
楠葉中央交差点についても、楠葉朝日側は特に問題なかったにもかかわらず、です。




また、まだあまり降っていないときと豪雨時の2回、東公園の横の水路に行ってみたところ、あまり降っていない段階でもここの水路は結構な量が流れていました。




この水路は八幡市側からの雨水の流れ道ですので、やはり八幡市側から下ってくる雨水を減らすことが肝要です。



そして、この水が天満川水系を流れるわけですので、やはり天満川への手当が必須です。



また、楠葉朝日地区に、支線の分かれ道があり、といいますか、分かれ道にしていている箇所があります。
昨年度の工事で、分けたところです。



ここについては、まだ検討が終わっていませんが、この分け方でいいのかどうかはさらに検証していきたいです。
天満川に負担がかかりすぎるならば、割合を変えるべきです。




町楠葉の主に商店街方面対策のひとつとして、町楠葉のマクドナルドの裏手にある自転車駐輪場の横に設置してもらったポンプについては、今回の雨では効果を発揮していたものと思い、安堵しました。




ここは今回、基本的に雨水が溢れそうな感じがありませんでした。



今回の被害のメインは雨水と汚水の混入です。
街中にあるマンホールから汚水が溢れかえっているところが多々ありました。


これは溢れた雨水が汚水のマンホールの方に混入することによって溢れるということの他に、



そもそも、家を建てるなどの際に、業者において、雨水管と汚水管を誤って接続するなどのケースが増えている、というような話も聞いております。




これを不明水といいますが、これへの対応をしていかねばなりません。



確かに、難しいとは思うのですが、だからといってそれでいいということにはなりません。



楠葉排水区ではありませんが、長尾地域では、坂の根元にある御宅で、坂の上の御宅からくる大量の汚物がすべて御宅の玄関の目の前で散乱するという、本当におぞましい光景もありました。



こうした混入については、被害が甚大ではないにしても、対策をおこなわねば、こんなことでは安心、安全な暮らしとは一体なんなのかということになります。




続く