芸能人の薬物に関する報道等がありました。


政治の世界に出てくる前の保護観察官時代の経験からの話ですが、(とはいえ、この世界には大先輩がたくさんいらっしゃるわけですが)



犯罪や非行の最前線にいました。



仕事内容は、仮釈放審査に関するもの、保護観察をおこなうこと。



その中でも薬物事犯は、窃盗と並んで、数多く存在していました。



よく言われることですが、薬物を繰り返す人は意思が弱いということ。


これは半分正解で、半分不正解です。


というのは、薬物というのは、一度でも手を染めてしまうと、



意思が強いとか弱いとかと言うことよりも脳が覚えてしまう。




もっと言えば、僕たちが真夏にビールや炭酸飲料が飲みたくなるのと同じような感覚が、




ずっと続くと言われています。



不適切な例ですがわかりやすく言えば、例えば、仮に僕が薬物を使ってしまったとしても、



依存性や常習性は進んでしまう可能性の方が高いです。



ですから、何よりもまず薬物に触れないことが重要です。



もちろん、薬物の怖ろしさを教えるなどの学校教育や家庭教育も大切ですが、



こうしたものが地域に紛れこまないようにするためには、地域の目というものが効果的です。




今、枚方市内には、所々に防犯カメラが設置されていて、犯罪抑止や追跡調査に効力を発揮していますが、



最も必要なのは、私たちの地域活動であり、そこに集う私たちの目です。




地域の活動が盛んであれば、その分だけ犯罪や非行の割合は下がってきます。もちろん、薬物に関しても。




薬物を始めとする犯罪や非行の解消に特効薬はありません。







本来の仕事や家事とはまた別に、少しずつであっても、それぞれの範疇において、それぞれの活動に従事することが、よりよい地域創りの第一歩ではないかと思っています。




とりとめもない文章になってしまいましたが、



最近の出来事から、まず原点に立ち戻らなければと思いを強くしました。




大橋ともひろ