先日、東京都知事の発言があり、物議を醸したような形になりました。




そんなときに、僕も所属する枚方青年会議所の理事長のブログに目をやると、こんなことが書かれてありましたので、以下に転載したいと思います。





僕も読んでいて、感じるものがありました。
一度読んでみてくださいませ。
当たり前かもしれませんが、受けた御恩を忘れない、そんな人になりたいと思います。






以下です。




トルコとの友情について

オリンピック誘致に向けて各国が召致運動を行っているのですが、候補地のひとつである東京の猪瀬知事が、アメリカ紙でのインタビューのなかで、「イスラム教の国が共有するのはアラーだけで、お互いケンカをしている」と発言しました。
 



 
オリンピックの招致合戦では他の都市を批判することはもちろんルールで禁じられているのですが、それ以前にオリンピックを招致する都市のトップである知事に、一番大事にしなければならないフェアな気持ちや、相手に対する敬意が欠けているのではないでしょうか。
 




現在の日本とトルコの関係は、非常に友好的なものです。




サッカーW杯の時にも報道されていましたが、古くから築き上げられた両国の友好の歴史は心温まるエピソードで溢れています。「48時間後、イラン上空を飛ぶすべての航空機を撃墜する」とフセイン大統領が宣言しました。
当時、日本の航空会社はイランへの路線がなく、他国の航空会社は自国民優先で運行するため、日本人は取り残されていました。





政府が用意する航空機も間に合わず、時間がどんどん迫っていました。するとタイムリミット直前、イランに取り残された日本人215名を救出してくれたのはトルコからの救援機でした。
「トルコはエルトゥールル号を忘れていない、困った時に助け合うのは当然のこと。」
なんて本当に素晴らしい友情だろうと思います。
 




お互いが善意と感謝の気持ちで繋がっている両国だからこそ、今回の知事の発言が残念でなりません。
 




猪瀬知事は「記事の焦点が、あたかも東京が他都市を批判したとされているが、わたしの真意が伝わっていない。他の立候補都市を批判する意図はまったくなく、このような、インタビューの文脈と異なる記事が出たことは非常に残念」というコメントを出しているようです。
真意がどうなのかは知りませんが、この時期にそんな発言を行って相手国の批判に取られても仕方が無いことは明らかです。
 





今回のことが結果に影響があるのかはわかりませんが、正々堂々と戦ってこそ勝っても負けても心から祝福できるのではないでしょうか。
いかなる差別をも伴うことなく、友情、連帯、フェアプレーの精神をもって相互に理解しあうオリンピック精神。
東京五輪を望んでフェアに取り組んでいる多くの方たちのために、猪瀬知事にはもういちど人として大切なことを学んでから頑張ってほしいです。