ご承知のとおり、本日は集中豪雨が枚方市を襲い、僕の地元のくずは地域においても、とんでもないことになりました。





まず、午前4時15分ころだったと思いますが、ご近所さんから、外がえらいことになっている旨ご連絡いただきました。
外に出るとすでに、膝上にまで水が溢れ出していました。



ご近所さんでも車が浸かっていたり、床上浸水のお宅もありました。





枚方市や消防に状況を伝える電話をするも、すでに対応に当たっていて目一杯だとのこと。




ご近所さんとともに、流れくる私物を丘に揚げたり、浸かりそうな車を移動してもらったりしているうちに、雨が上がり、水位も下がってきました。





この時6時ころになっていました。




近所が少し落ち着いたころ、樟葉中央もえらいことになっているらしい、と聞き、急ぎ消防団の作業服に着替えて樟葉中央あたりに向かうと、やはりあたり一帯が水浸しでしたので、駆け付けた消防職員や仲間の消防団員とともに、あたりの水をポンプで吸い出す作業を始めました。
信号機も止まっていて、通行止めにもなっていました。




あまり詳しく覚えていませんが、8時から8時30分くらいの間には、道路上の水についてはすべて運び出せたのではないかと思います。




ジョーシンの並びも、コノミヤの並びもほぼ床上浸水、コノミヤに至っては、地下駐車場がすべて水に浸かるという事態でした。




消防からの依頼を受け、今度は、特に被害が甚大なそのコノミヤの地下駐車場の排水に取り掛かることになりました。
また、町楠葉の方にもかなり浸かっている場所があるとのことで、班を分けて、そちらに向かった仲間もいました。




そこで、消防職員は別の現場に向かい、排水は消防団だけで行うことになり、副団長を指揮者として作業に取り掛かりました。




隊を分けたこともあり、最初はポンプ二台から始めましたが、あまりの水の多さに、唖然としました。




応援要請を重ねたことから樟葉分団のみならず、殿二分団も駆け付けてくれました。また、各地に散らばっている班がそれぞれの現場を終えて駆け付けてくれ、最後はポンプ7台体制で作業に当たりました。総員20名弱でした。




また、途中、学習塾の地下自転車置場も水の量が凄まじいということで、ポンプを分けて一時的に対応しました。





ポンプも連続耐用時間が8時間前後ということで、16時30分くらいまで作業を続け、あとは再度駆け付けた消防職員に託して、消防団としては撤退作業と周囲の片付けに入り、17時には解散しました。





僕はそれから避難場所になっている小学校や、被害の大きいところを歩いてまわり、帰ると20時をまわっていましたが、なんだか気持ちが落ち着きません。




僕たちは4年前にも同じことを経験している。




確かに、市としても、ポンプの増強や、支線の大規模な整備を行っている最中だと聞いていました。





でもこの有様はなんだ。
4年前と何も変わっていない。





4年前より、すごい雨量だったのは事実です。
樟葉地域は、総雨量が300ミリ近くあったとのこと。




もちろん枚方のその他の地域でも、1時間に100ミリを越えたところがいくつもあると聞きました。




でも、地元に暮らす僕たちにとって、目の前で起こっていることがすべてです。





僕も個人的には、行政に対してあれもやれこれもやれ、と言うのは筋が違うと思っています。選択と集中は必然であり、物を乞うようなスタンスはどうかと思います。





でも、オリンピックのような良い話でもないのに、こんなことが4年に一度あるようでは、市長の言う『住みたい、住み続けたいまち』とは程遠い。




僕もこれまで議会や委員会で、何度もゲリラ豪雨対策について質疑していました。




行政は、その都度、先ほど申し上げたような対策や対応を各所で行っているとの答弁をしていました。




でもその対応は全然間に合っていないことが今回わかりました。
局地的には奏効していても、今回のようなゲリラ豪雨には歯が立たない。




招提では、お一人、お亡くなりになられた方がいらっしゃると聞きました。




自然の猛威、最近の異常気象、確かに人間としてできることは限られています。





でも、人の暮らしや命や財産がかかっています。三度目はもう本当に絶対にあってはならない。




枚方から逃げ出す方も出てくると思います。
こんなことばかりであれば、住みたくないとも言いたくなるでしょう。




ここ数日は、公務以外の予定をキャンセルし、災害に当たる消防団員として、活動するつもりです。




本日は、たくさんの方々が市や消防に電話をされ、話し中だったりつながっても、すべて出払っているという返事だったのではないかと思います。





折しも9月議会が9月上旬から開催されます。
まだまだ気が早いのは承知の上ですが、ここで、必ずや、枚方における災害対策の在り方について、もう一度、もう一度徹底的に議論します。







大橋ともひろ