ここで言いたいことは、まとめると組織の在り方ということになるのでしょうか。




数年前に、証拠捏造事件があった検察庁の例はいまだに記憶に新しいと思います。



あの時、組織防衛の最たるものだと感じていました。



行政機関、とりわけ、市役所などの一般的な行政機関ではなく、(本来はひとまとめにすべきものではないのですが、僕の見解を聞いてほしいです)ある特定の守備範囲に特化した組織、高い専門性を有する組織が、不祥事を起こした場合や抱えた場合の、組織防衛たるや凄まじいものがあると経験則として感じています。



ある特定の守備範囲に特化した組織、高い専門性を有する組織とは、例えば、当時で言えば公訴権を独占する検察庁、今の話で言えば教育を優先的に扱う教育委員会であり、細かく言えば他にも結構たくさんあるでしょう。
もちろん、ひとくくりにして議論することが適切だとは思いませんが。




なぜそうなるのか、それは感覚的に、また経験的にしかわかりません。




要は、事業として高い専門性を有し、それを独占的に行っているにも関わらず、何かしらが出来ていない事態に直面したとき、少々強引にでも守りに入らないと、その組織の在り方そのものに関わる、危急存亡のときを迎えるということになるからなんでしょうか。




今回のケースでも、報道などによれば、教育委員会は最初からすでに守りに入っていて、目線の先には生徒や保護者ではなく、明らかに組織防衛の色が濃いようにも思えます。




しかし、考えてみれば、本来僕たち市民は、そうした高い専門性を有する組織に対して、プロやから任せていれば心配ない!という気持ちになるのが普通です。あるいは理想的です。





《続く》