先日、同級生に紹介された若者(30歳‥面識なし)から相談を受けました。


重苦しい口をやっと開いて言おうとする瞬間の表情には、切羽詰まったものを感じました。


しかし、次の瞬間、口から出た言葉は、なんと





『生活保護を受けたいんですけど。。。』


『えっ!なんで?』


『これまで、ほとんどフリーターでしたが、先日そのフリーターさえもクビになり、働くのがあほらしくなったんで。』


『体は元気なんやろ?』


『まあ。。。。。』


『そんなんで生活保護を受けられたら警察いらんで。とにかく一回一緒にハローワークいこか』


ということで、一緒ハローワークに行きました。
ハローワークでは、希望の求人をパソコンで探し、気に入ったものを5枚までプリントアウトでき、その後、それを担当者のところに持っていくと、担当者が求人元に電話をして、空き状況の確認や面接のアポを取ってくれたりするわけです。


で、僕は端の方で待機するから、とりあえず5枚プリントアウトしておいでと言って、彼が持ってくるのを待ちました。


20分ほどすると、選び過ぎたのか多少疲れた彼が5枚プリントアウトして持ってきました。


ところが、その5枚を見て唖然。



なんと5枚のうち4枚は、月収40万以上の待遇で、資格や技能がいるものばかり。
そして、残りの1枚は、休みが自由に取れるというところに目が行ったとのこと。


話にならんと思いながらもまたやりとり。



『申し訳ないけど、条件良すぎへん?もっと現実的なものなかった?』



『いえ、どうせ正社員になるならこれくらいじゃないと割に合わないです。』


僕は、この手の文脈での【割に合う】とか【割に合わん】とか【メリットがある】とか【メリットがない】とかいう言葉が、ほんまに嫌いなんです。


半ば呆れ気味に、
『ほんならそれを担当者のとこに持って行って、面接のアポ取ってもらってみ』

彼は担当者のところに行き、10分過ぎで戻ってきました。






《続く》