矢岳駅(やたけ)駅は、JR九州 肥薩線の駅です。
瓦葺切妻屋根、壁は下見板張り、腰壁は縦羽目板張りです。
重厚な趣のある駅舎は、幾度かの改修を経て、その姿を竣工当時のまま残しています。
肥薩線の中で最も標高が高い位置(536.9m)にあります。
駅のすぐ脇には人吉SL展示館があり、いさぶろう・しんぺい号で訪れた多くの観光客が見学しています。
熊本県人吉市矢岳町
1909年(明治42年)11月21日開業
▼駅舎前景。
この石段も竣工以来、何人もの人々が昇ったのでしょうか。
▼駅舎正面の駅名板。
▼肥薩線に今も残る嘉例川(かれいがわ)駅や大隅横川(おおすみよこがわ)駅などと同じ造りになっています。
▼窓口やチッキの跡も当時のままで残されています。
観光客が来るので駅舎の手入れも行き届いています。
▼待合室内に掲示されているレトロな時刻表。
1日往復5本の列車しかなく、うち2本が観光列車の「いさぶろう・しんぺい」号です。
▼レトロチックな柱の駅名板がよい雰囲気を醸し出しています。
▼ホームは、1面1線です。
▼湧水盆。
SLでトンネルを抜けてきた乗客が、顔に付いた煤をここで洗い流していたのでしょう。
▼駅名標。
▼広い構内は、SLが走行していた頃、列車交換していたようです。
▼かつて走行していたSLが矢岳越えに備えて、給水をした給水塔が駅構内の片隅に残っていました。
▼給水塔の中に入ると、その大きさがよくわかります。
▼駅のすぐ脇に人吉市SL展示館があります。
「いさぶろう・しんぺい」号が停車すると、観光客で賑わい、SL展示と共に地元で採れた野菜などの物産品も販売されています。
▼肥薩線で最後まで運行していたD51 170号機が静態保存されています。
▼朝イチの列車には、一人の乗降客もいませんでした。
▼駅前から伸びる道。
矢岳駅の開業に伴い形成された駅周辺の集落も過疎化が進み、駅を利用する人も僅かなようです。
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