友野雅志の『Tomo俳句』 -5ページ目

友野雅志の『Tomo俳句』

日頃書きのこしている俳句をのせます。好きなところだけお読みください。俳句の他、読書、ギター、詩、料理、絵、写真が趣味です。noteには下にのせています。https://note.com/mtomono



蜃気楼あおい蜜のシャングリラ

蜃気楼砂と空コバルトに舞い

蜃気楼あたたかユーラシアの風

篆刻文字の船浮かぶ蜃気楼

オレンジ屋根に眠りけり蜃気楼




(2021.04.02)



若芽はや窓に金銀綾揺らす

若芽と伸び比べ娘つまさきで

西国へ若芽金の羽広げたり

紅すぼめ天にキスする若芽かな

若芽星色染まり紅の朝





















春めけり空脱いだ背に星あふれ


スカートに風と日差しと春めいて


香に誘われて黄の波春めけり


ピンクブラウス果実咥え春めけり


春めきて砂漠の風と笛誘う












恋猫の盲目になり屋根駆ける

スカートの揺れに眼を閉じ恋の猫

家と墓なく恋猫で終わりたし

恋の猫艶声に細き眼ひらき

恋猫の草に傷当て夢に入り

















ソーダ舐める紅きらり春昼寝

春の夢水底およぐ星の群れ

春寝ざめシェラザードショールの香

春寝入り星めぐりきて巣鴨かな

春の眠り笑いしのびこむ日あり







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路地出れば彼岸の風のあたたかさ

彼岸餡あまきこと天高きこと

日差しあたたか彼岸花天を見て

手に手とり赤に染まりし彼岸かな


父の姿勢で揺れて立つ彼岸花




















夕べの香ある脚陰や春うらら

うららなりアイスの跡の紅きらら

頰をそめたり銀と藍河うらら

春うららピンクの襞の波乱れ

うららなりショールがすぎる窓の外






雪解けや星座てんてん地を覆い

夢と星乱れくずれる雪解けや

みどり銀ほそい水の音雪解けや

雪解けに笑みきらめく赤マフラー

雪解けて眼ターコイズグリーンなり





糸桜天使残したひかりあり

ピンクリボン少女くぐる糸桜

唇噛めばさららざわめく糸桜

糸桜夕べはげしく乱れたり

オフェーリア髪をほどいて糸桜



















初花の笑い寂しさくぐりたり

初花に染まりしきみの朝のキス

夜の初花透きし指青水晶に

初花やグリーンドレスファドに揺れ


初花の夢口なかにもも淡く