友野雅志の『Tomo俳句』 -37ページ目

友野雅志の『Tomo俳句』

日頃書きのこしている俳句をのせます。好きなところだけお読みください。俳句の他、読書、ギター、詩、料理、絵、写真が趣味です。noteには下にのせています。https://note.com/mtomono

鳥の影ゆらゆらこぼる木下闇

炎帝に鳥かくれたる都かな

夕立や影をぬらせり鳥のむれ

さらさらと鳴らして鳥の夏野かな

隣にて鳥のど鳴らす青清水

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蝶ひらり裾ゆらしたる紺絣

サンドウィッチトマトにゆらり蝶の青

綿の花夢で蝶のむれ眠りおり

滝壺や銀の蝶ののぼりゆく

蝶ひらり梯梧はなびら茜なり

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ダリア抱く耳に花弁のかたさかな

夕立やピアスの耳の青うすし

屍の音耳から耳へと夏の雨

雹はじけ割れたり耳朶優し

瓜叩く耳に澄みたり銀河かな

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ラムネ泡濡れた眼を見つめる眼あり

日焼けの眼太平洋がゆれており

雷が眼見ひらきかなしさ語りたり

かなたより泉湧く眼の闇の奥

夕凪に眼閉ずべにいろの花弁かな

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陽海に落つゼリーガラスの冷たさよ

日傘飛ぶガラスの大地に罅はいる

ガラスのからだきみの香水通りすぐ

草笛をガラスの森で聞きし夜

水中花残せしガラスに水は無し

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ベルト断ち野にあゆみだす半ズボン

跣あゆむ荊棘は黄色赤に青

星の端まであゆめば虹立つところ

炎昼をあゆむ膝まで水は銀

あゆみ終えはだかで帰る地の埃

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生き生きる赤子泣く日の積乱雲

闇生きる鮎はひかりて身を返す

炎ゆ昼に胸とおりたり生きる音

燃え生きる向日葵のかなた潮白し

夏煙天のぼる一年生きてみん

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夏の陽に透けて宙の芯に立つ

過去未来万華鏡夏が透けている

初蝉や数世紀透けて死が見える夏

額傷夏透けて天の刃立つ

さようなら文のむこうに夏透ける

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スカートシャツをくぐる雲夏の風

夏の風ソーダグリーンキス香る

夏の風青ガラスの綾に星を染む

緑葉と記憶をゆらす夏の風

夏の風珊瑚のささやき銀座いく

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蝿飛ぶ路地はまっすぐ名をもたぬ闇

黙すかな手する托鉢蝿渋谷

蝿落ちるいのちの終わりプリン匙

蝿に空見えず都はなお見えず

西瓜捨つ蝿が飛び交い日がかわる

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