友野雅志の『Tomo俳句』 -38ページ目

友野雅志の『Tomo俳句』

日頃書きのこしている俳句をのせます。好きなところだけお読みください。俳句の他、読書、ギター、詩、料理、絵、写真が趣味です。noteには下にのせています。https://note.com/mtomono

蟾蜍黙る焚き火の炎かな

家焼き出でし蟾蜍撃てと鳴く

窓のそと雨打ちつづく蟾蜍

蟾蜍眠りを流れる雨は銀

蟾蜍靴音合わせ泣いている

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眼心臓つま先へ落ちる夏の川

夏の川青閉じこめり影は黒

夏の川呑めるひとりと空すべて

地いのち海に運べり夏の川

夏の川向こうの岸の青明かし

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地に立てる身のなお立てり冷酒かな

冷酒飲む黒き思いの色ぬけり

冷酒ながるる夜を過ぎ身を洗う

青冷酒咽喉ながる星屑かけら

冷酒飲む陽が溶け底にのこりおり

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蝶ひらり地下鉄の汗香りたり

暑き朝汗をあじわい生きるかな

見えぬこころ汗が描きし背のかたち

ひとり鍋身を煮る汗や万太郎

闇のなか杭立ちて汗で濡れており

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紫陽花のそれぞれ夜の化粧かな

朝の雨紫陽花に夜の記憶あり

紫陽花に娘の夢のいろいろや

紫陽花に空くだけたり白と青

皺ばむ手伸ばせば紫陽花首落とす

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黒き肌白き玉となる夏の水

夏の水花弁開きて運びゆく

峰青しあふるる夏の水みどり

夏の水墓冷やし夜を湿らせる

夏の水帰らずかなたにひかりたり

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投票お願いいたします声過ぎて

ポスターに鳥とまり去れり投票場

夜またいつもの夜投票過ぎて

投票す雄蕊まっすぐ帰り道

投票し鰯に生姜空深し

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半夏生生まれしままの苗柔し

半夏生うどんにこしあり風湿る

壊れたる畔に鴉群れ半夏生

襖ごしまだどすえ暑い半夏生

半夏生蛸は脚開き売られたり

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暑き日にまるき顎あり傘の陰

枕汗なめくじ動かぬ暑き日や

暑き日やマングローブ見ゆ海かなた

暑き日の夢は桃源郷猫木陰

暑き日や昼寝の青蚊揺らしけり

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種飛ばすオリーブの花知らぬ紅

オリーブの花もとめ鳩まよう青

オリーブの花陰に女神の脚があり

枝折れりオリーブの花落ちる白

オリーブの花かなたにて冠か

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