友野雅志の『Tomo俳句』 -36ページ目

友野雅志の『Tomo俳句』

日頃書きのこしている俳句をのせます。好きなところだけお読みください。俳句の他、読書、ギター、詩、料理、絵、写真が趣味です。noteには下にのせています。https://note.com/mtomono

立ちながらなきがらとなり夏の雲

なきがらの群れ歩みくる夏の波

なきがらの好む甘酒雨の夜

瓜漬をなきがらかりり噛んでいる

薫衣香にふりかえるなきがら青し

{A0005151-F9C7-48DB-9ED8-3309CFD32FB8}





隅田川都のそこの涼しさや

潮の香集め隅田川風薫る

夏の雨テント叩けり隅田川

隅田川はぐれたる鴨にやさしけり

向日葵の見上げるしたに隅田川

{18C73912-7721-4CAC-84CA-03CC592B8329}


待ちわびし初蝉の声頰ゆるむ

とつぜんに空震えたる蝉時雨

朝蝉のアスファルト這う静けさや

身を捨てて蝉生まれる日のあつさかな

潰さないで空蝉をそれわたしだよ


首伸ばすすでに煙の花火なり

隅田川傘のいろいろ花火かな

隅田川花火のしたの雨黒し

花火鳴る鯉のお尻ではねにけり

花火終ゆ身体に残りし花濡れて

泥鰌二匹川にきえたり花火あと

{4C57E8AA-0867-4DF0-82C1-8365B3401A46}








カレーの香額の髪の汗拭う

雷や雨音ひびき髪おおいたり

夕立や巻髪に煙草とどまりて

虹のした髪を梳かせば濡れヒール

夏の川夕べくるまで髪乾くまで

{98FB1B1C-B3BB-4885-A09D-2C6DC388C94F}



胸ひらきキスしすいこむ夏の空

アイスティー胸を透かしてまだらなり

烏賊釣りや胸はしりいくひかりかな

胸むこう西茜みゆ更紗ゆれ

焼酎のおちゆく胸もゆれており

{D79C22F5-6119-485C-A46D-FC4B089D7C21}






きみいけり涙無く透きて夏の星

夏涙天地を刻みながれたり

氷河のひょうひょう削る涙かな

生節や涙しめらし膳を食う

鶏飯の涙の味する昼餉かな

{738DDB55-AA55-4B82-ABD5-115993DB0F19}






河童忌の暑さかわらぬこの世かな

待ちていて蛍ひとつの河童忌や

河童忌やのせるものなし車行く

河童忌や窓より煙草匂いたり

狂いし血どこまで流る河童忌や

{9C651AF2-8D72-4F7A-81DA-F6D4BA4503C1}






みどり吹くみどりの氷紅の口

口赤しアロハシャツの波に乗り

打水す子らの口がとおりけり

冷素麺ルイヴュトンの口するすると

口に泡ナイタービールとホームラン

{67738C4E-7824-4B82-95AE-C54B588297B3}





夏帽子目しずか青い果実なり

梅干やご飯の山に目もきえて

伽羅蕗や水のみどりは目を染めり

葛餅を頰にはこびて目はとじて

裸芸扇子の隙に目まんまると

{B69CE095-0348-4EF7-BE78-B161406F6375}