友野雅志の『Tomo俳句』 -34ページ目

友野雅志の『Tomo俳句』

日頃書きのこしている俳句をのせます。好きなところだけお読みください。俳句の他、読書、ギター、詩、料理、絵、写真が趣味です。noteには下にのせています。https://note.com/mtomono

夜花ゆれて星見上げたるオクラかな

夜風ふくオクラ二本はまな板に

オクラ切る銀河ながれる花の列

薄く白くオクラこぼれるひとりかな

オクラ吸う真紅の口に花弁あり

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赤カンナはなやかな名のなが命日

カンナ雄蕊折りゆく赤ワンピース

渋谷裏カンナかなしや紅カンナ

空を刺す真紅のカンナ揺れており

カンナ十三直角曲がる朝と夜

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秋の空俎板の鰯アンドロメダ

鰯秋刀魚尾の跡残す秋の空

生と死の綾秋の天に海の波

空鰯うめつくすさみし秋風

秋の空魂と魚とフワフワフワ

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葡萄水の星粒ごとのかなしみや

記憶青葡萄青のままもがれたり

生きよとて葡萄の希望のまくらもと

葡萄噛む一粒一日いのちかな

葡萄剥く夜空ながるる星数え

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田荒れて蝉を埋めつつ畔たたく

深夜なく蝉を聞きたり雨過ぎぬ

語りても語りてもかなし蝉の声

枕にて蝉の声聞くかなしさや

終わりかな蝉がなきやむ粥の味

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きみあいす確かにあいす最後の日

さらさらときみ銀とふる最後の日

掬いし煤を風ふきあげよ最後の日

ああきみの最後の日に酒鰹

最後の日死にし父母食う煮付けかな

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月染まるどこのかなしみ赤深し

見る月のむこうの果てに立てるひと

さようなら口噛み涙目月赤し

今日の月最後もよかれ月なれば

月見つつ一夜聞きたり時の音

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西茜秋さやかなり死を待てり

眠るかな蝉、恋、生に、秋の雨

羊羹に蛍のあきのかなしさや

ことばなく指さすさきはあきあきあき

立つもよし立たぬもよしあきの盃

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きみの身をながれる忌日の爽やかさ

風よぎる死がおおう朝爽やかに

きみ生きん鳶ちぎる青爽やかに

爽やかに道落つ鳥のあと追いし

いくえにも重ねし時の爽やかに

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敗戦日タバコと米と、遠き菊

粥に骨のにおえる飯なり敗戦日

忘れたり死にし笑顔の敗戦日

敗戦日腹裂く背の暑さかな

敗戦日両手でたりぬ位牌なり

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