友野雅志の『Tomo俳句』 -33ページ目

友野雅志の『Tomo俳句』

日頃書きのこしている俳句をのせます。好きなところだけお読みください。俳句の他、読書、ギター、詩、料理、絵、写真が趣味です。noteには下にのせています。https://note.com/mtomono

喉ながるひとつふたつと秋の雨

秋の雨ひとあしごとに地の声す

秋の雨ガラスの粒で闇満たす

赤ヒール芝ぬらす朝秋の雨

黒靴に知る秋の雨過ぎしこと

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色に色秋のかたりにふりかえり

秋かたる闇の真中の静けさや

雨を踏む冷たき朝が秋かたる

あれもあれも死秋かたる朝の青

風の声フルートほそく秋かたる

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うつむきて人ひとり行く雨月かな

雨月なら骨まで濡れむ老い衣

キスひとつふたつかさねる雨月かな

雨の月窓がぬれたる夜はしずか

雫落つ朝にかんずる雨月かな

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真実や制服の皺の休み明け

眠りは真実や蟋蟀朝あふれ

薬にがし青サルビアと真実や

色と言真実残し風すずし

みあげれば真実秋の風のごと

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涼しかれ朝顔見あぐ空幾度

朝顔に見られて娘頰あかし

ラッパ聞く日のごと白ばむ朝顔や

朝顔に語れば病い柔らかし

朝顔の唇触れて軒離る

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老いし背に添いてたわめり天の川

天の川嵐のあとの風に鐘

地燃える天の川藍にくだけたり

天の川青い泡罪いやしけり

天の川ながれ新たな露となり

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秋の水たましい浮かべ青になり

魚の腹光とどきたり秋の水

泡だちて銀の秋水ながれけり

秋水の青あふれたり玻璃の喉

おくる夜に秋水さらら鳴りにけり

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風ながる筆はしる天秋の色

きみの死で風白くなる秋の色


朝六時足からそまる秋の色

秋の色まぶたのなかの星の色

秋の色河原で染まりもちかえる

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影去りて清秋枯木かがやけり

秋澄みて風のかたちに花散れり

秋澄みて死にしきみ来る空の底

靴の音鍵盤たたく澄みし秋

歩めどもとどかぬ先で秋澄めり

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胸もとのショールふくらむ秋燕

よし河原刃ゆれたり秋燕

秋燕暖簾のけむりのぼる青

巣すぎる風すずしかり秋燕

軒は死をひとつこえるや秋燕

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