友野雅志の『Tomo俳句』 -3ページ目

友野雅志の『Tomo俳句』

日頃書きのこしている俳句をのせます。好きなところだけお読みください。俳句の他、読書、ギター、詩、料理、絵、写真が趣味です。noteには下にのせています。https://note.com/mtomono



あたたかさゆるりとまるくさくらもち

さくらもち噛みてまた来る季節知る

ショールの香のかすかありさくらもち

さくらもちまだ残る手の柔らかさ

さくらもち耳たぶの味夜明けかな








藤の花身まかせたまま散りにけり

頬に藤昨夜の髪のやわらかさ

水面の藤乱れおり夜雨過ぐや

金の尾の水を打ち藤乱れたり

老いし身の思いだす夜の藤の艶




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陰は濡れ色乱れたり白躑躅

躑躅水面よりゆらゆら消える

目閉ず躑躅降りつづけて万華鏡

どこまでも赤の躑躅に埋もれ寝る

林檎飴躑躅にほそく透きとおり









ひらに光のみ残れり放哉忌

あたたかき石のやさしき放哉忌

ひとなき道を引かれ行き放哉忌

放哉忌魂は青に染められたし

放哉忌口を閉ざしてまた一日





春昼の陽のたかさで揺れる夢

ひかり降る万華鏡の春昼や

額に空の粒春昼のキス

青い絹人みな纏う春昼や

春昼やひらに蕾のあたたかさ
 










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雲のなか鳥まるくなる霞草

霞草俯く顔をかくしけり

霞草天と地星が揺れており

霞草ひかりにキラキラ川に入り

綿飴のごと霞草が駆けてくる













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春夕や紅変えコート裾軽し

春夕魚の目の奥はまだ青

フラミンゴ空燃やしたり春夕や

春夕やバス手すり我染まりけり

春夕やオリーブのごと沈みゆき








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月朧河かすむなか渡るかな

月朧紅に触れたり野芥子原

月朧襟もと頰にあたたかく

果実切る黄色の袖や月朧

月朧ゆられしうちにひとりなり











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春霰遠きより母聞こえたり

知らぬバス飛びのり屋根に春霰

春霰口をあふれるポップコーン

春霰パラパラだけがきこえおり


春霰地を磨りガラスおおいたり 
















日めくりに果実の香あり夢見月

夢見月川面も空も青に透け

スカートの組んだ素足や夢見月

夢見月ショールにひかり積もりたり

夢見月ヒール鳴る道露ひかる