友野雅志の『Tomo俳句』 -28ページ目

友野雅志の『Tomo俳句』

日頃書きのこしている俳句をのせます。好きなところだけお読みください。俳句の他、読書、ギター、詩、料理、絵、写真が趣味です。noteには下にのせています。https://note.com/mtomono

新たなる年の青星をめぐりたり

新年の天で切りたり薔薇の爪

新年へながれ去るもの追い生きて

新年に枯れた身の鳴り続けたり

新年や氷りたる芯に赤のあり

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袖ゆれて香るしずけさ双六や

双六や来し方へ夢は迷いけり

双六や無き膝どの空歩むやら

双六や賽の音にかたい膝を撫で

双六と硬い実削る丸い背や

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卓に青のあふれ寄せたる田作りや

田作りの口閉じているしずけさや

田作りやかりっと地軸の折れるごと

夜しずか田作りの記憶噛みくだく

田作りの終わりの形で歩み初む


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あたたかさいつの腕のした初夢や

抱きしめる初夢にきみは溶けた青

初夢や覚めても音のつづきたり

初夢ですれちがうきみの胸の青

初夢の花凍え氷柱となれり

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物干しで香りに元日感じたり

元日や昨日のままに門湿る

元日や地図展げれど紙魚ばかり

元日やなにも残らぬ先の道

青のかなしみ去年のまま元日や

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大年や過ぎしは飛びて鳥となり

大年のキス林檎の甘さかな

大年や濡れている眼に水の星

鳥と罪空わたりゆく大年や

大年や貧しき道を思うまま

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葱二本懐かし風のついてくる

葱二本帰り道にふる金あかり

空は藍葱が揺れれば銀が降る

葱二本鍋に浮くとき鳥発てり

葱を噛む過ぎし苦みのしみわたり


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枯葉かささ時はワルツで歩みさり

青銀河枯葉まいあげ走りけり

アダージョそして乱れ落つ枯葉かな

生きめやも枯葉に吹かれて歩みけり

ひととせの彩りかさねて枯葉かな


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天狼の青き劔にて天止まる

天狼は氷を裂きて国砕く

河崩れ荒れし地の上天狼あり

天狼へ歩みのぼるごと嫗生く

青きもの駈けぬける夢や天狼


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冬休み並木吹けぬく子らの脚

スーツケース笑い転がり冬休み

影の色かわりて帰る冬休み

冬休み藍に終りたる一日かな

子らの声天降らすかな冬休み


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