友野雅志の『Tomo俳句』 -26ページ目

友野雅志の『Tomo俳句』

日頃書きのこしている俳句をのせます。好きなところだけお読みください。俳句の他、読書、ギター、詩、料理、絵、写真が趣味です。noteには下にのせています。https://note.com/mtomono

寒鯉や氷のしたで動かざり

寒鯉の尾のひと響き静まれり

青ガラス寒鯉切られ骨ひかり

寒鯉の眼に深き水藍のまま

寒鯉や渋谷の星を尾で揺らし

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雪眠らし殺し凍りて夢に入り

重い雪撫ぜる雪今日叩きけり

きみの手の無き時の雪眼を閉じる

雪過ぎて松の実のこるきみにキス

雪踏みて舐める陽の丸みかな


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青い馬縞なす色かなし寒波かな

日比谷寒波氷柱透いて手のうえに

寒波なか見送れば背を飲みこめり

寒波来て氷下ゆらり赤緋鯉

星のうえそろそろすすむ寒波かな


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眩しさを貼りめぐりらし雪晴や

雪晴に足をおどおど踏み出せり

しずけさや雪晴の道ふりかえる

窓ながれしものあり朝は雪晴

だるまならびて苦笑い雪晴や

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今川焼香りに風もふわふわと

今川焼耳たぶつまむ指甘し

ポケットの紅つぼみ握り今川焼

鬼瓦えくぼつくって今川焼

青い月今川焼にあふふふふ


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大寒の鳥ひかる息ほそくあげ

大寒や鳥まっすぐ引けり銀の声

大寒の天わたる陽と蕾かな

ポケットに大寒の手の丸みかな

大寒や陽は猫のうえまるく過ぐ

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山すべりくだる冷たさ冬菫

冬菫刻みし夜のひらひらと

跨ぎて眩しまがりかどの冬菫

冬菫眠りとぎれる裾にゆれ

冬菫舌をすべりたるミント飴

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雪掻きや透きとおるもの地を包み

雪掻きすきみを覆えり氷花

雪掻きや白蕾ともに落ちにけり

雪掻きす星の鼓動の聞こえけり

雪掻きやだるまに小さきキスの跡

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雪女郎にぎりしめるは天の袖

鉦ひとつめぐり去りたり雪女郎

雪女郎白帯垂らし門濡らし

氷るキスいまだ立てるか雪女郎

さみしさや抱きて眠らせよ雪女郎


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滝凍る透きとおり生静かなり

凍滝や玻璃に滴りし夜の藍

凍滝や天湧くところで蝶消える

凍滝の夜レクイエムに硝子鳴る

凍滝や雫落としてミントの香


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