友野雅志の『Tomo俳句』 -25ページ目

友野雅志の『Tomo俳句』

日頃書きのこしている俳句をのせます。好きなところだけお読みください。俳句の他、読書、ギター、詩、料理、絵、写真が趣味です。noteには下にのせています。https://note.com/mtomono

白魚はガラスの青に横たわり

大根と静かなる目の白魚や

白魚や死の向こうより見つめおり

定年や白魚まとめ口に詰め

白魚に小さき口がごめんなさい


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堅雪やきみをめぐりて青水晶

星を踏むきらきら堅雪藍の空

踏めばきみの心見えるごと堅雪や

堅雪や峰銀となり風を切る

青あおと空堅雪にしみており


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立春耳にあたたかくきみ吹けり

天にあるすべてこぼれたり立春や

立春シベリアの藍の淡い泡

立春の玻璃踏むブーツミニ霙

立春へパリパリパリと踏みだせり


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生垣の赤まで届きたり節分や

節分に隠れて影が駆けていき

節分や闇沈みきて鬼凍え

節分や過去噛みくだきて飲みこめり

節分にちゅんちゅん雪に雀跳ね


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砕氷船みずから砕けりきみを抱く

砕氷船泡だてわたるアンドロメダ

死をくぐれ招くオーロラ砕氷船

砕氷船天一点までのぼりたり

闇のむこう砕氷船の青水尾


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何待つや陶器となれり寒椿

路地の寒椿ポケットに拳あり

寒椿触れる手なきままくだけ散り

寒椿白と青とにゆだね落つ

咥えれば息凍えゆく寒椿


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寒月や氷軋ませ街わたる

黄色にくだけ降り続く寒月や

寒月が裂きたり天地の藍緞帳

寒月や金の花弁が地を覆い

寒月浮きしまま都闇になり


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吹雪のなか飛びだしたきや風邪薬

風邪ふたりアーうーんウンウン箒星

熱さまし整腸剤イチゴ風邪薬

マスクなかキス噛みしめる風邪のごと

龍角散葡萄味ゆえ風邪と言い

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雪兎うつむき座りおり門の前

雪兎炬燵の尻に尾は無くて

キャンディの赤い涙の雪兎

雪兎四日目逃げて眼を残す

雪兎折れた足にちちんぷいぷい


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冬の芽の天刺しそのまま陶器なり

冬木の芽ピンク招きたる風と我

冬木の芽あり氷われる音聞ゆ

冬萌えやキスして小さくあたたかく

肩のうえツノだせ歌う冬の芽に


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