友野雅志の『Tomo俳句』 -20ページ目

友野雅志の『Tomo俳句』

日頃書きのこしている俳句をのせます。好きなところだけお読みください。俳句の他、読書、ギター、詩、料理、絵、写真が趣味です。noteには下にのせています。https://note.com/mtomono



きみ枯れてモノクロなれど福寿草

福寿草求め夜泣きの骸かな

福寿草食べるほどまで闇を生く

福寿草夜叉触れたる甘さかな

福寿草指でなぞりてきみのなか
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義仲忌声の天へと透きとおり

玻璃踏みて先行くきみの義仲忌

義仲忌こごえるきみの過ぎし夜や

雲となり思うまま流る義仲忌

いつまでもつよく抱いてと義仲忌







七草や天あらたなりまだ生きん

七草や生きる思いのおおいたり

七草や幾年かわらず食べにけり

七草をきみ食べたるかまだ生きよ

ひとくちの七草に野のあふれたり








初東風に襟をひらいて見上げたり

初東風やおおぞら一面飛ばしけり

初東風や海洋かおる髪の波

初東風に身のゆるみたる一夜かな

夢に初東風指の跡残したり


元旦の朝に鋭き赤い芽や

元旦や昨日の闇を隠しおり

街角に声いろいろの元旦や

元旦は空を見あげて陽の中に

正月に過去を捨てたる部屋明かし




大晦日青き天より声澄みて

ふりむけば高き風の音大晦日

道はしる大つごもりの光かな

大晦日嫗の眼写す時代かな

大晦日かすかに声の届きたり



宙にきみ消えゆけり師走の夜

前向きて黄色の道の師走生く

師走の青に銀撒ける手の平や

子の声の師走の道をきらきらと

青に銀羽からこぼれる師走かな


冬たてるひろびろピンクひとつふたつ



息耐えて良し  雲のすじ落し水

足冷える思うこと多し落し水

落し水 これで生きるをすぎにけり

落し水 あしあとのこるゴムシューズ

一年をいっきに見たる落し水


秋  窓よりはいり銀降るひびき

足裏のすなのながれる秋の泡

おはようと秋ひろがれるレースかな

雨は藍  地にひろがる秋の音

秋  罪叩きたる雨の音のみ