暮春かなしみとよろこび藍の底
ピンク黒服暮春行く道明かし
暮春の道未生の海へつながって
暮春月と陽落ちており音も無く
暮春零れたる星のごと帰る
春が浮く水底の天沈み行き
鯉の尾のショールのごとく柔らかく
天も地も春銀の峰を残すのみ
春河原浅黄の筆をてんてんと
まっすぐの紺の背より落つ春数片