私自身は、およそ今頃から社労士試験の勉強を始めました。

いえ、正確にいうと、平成11年度以前の社労士試験は7月の第4火曜日に実施されていましたから、4月10日頃から社労士試験の受験勉強を始めています。

だいたい3か月余ほどの受験勉強です。

 

私の具体的な勉強方法は邪道ですから、真似することもできませんし、紹介しようとも思いません。

ただ、本試験日までの時間がない中での短期合格を目指すのですから、受験勉強に対する考え方は、仕事等で忙しい受験生には参考になるかもしれません。

まあ、どれだけ邪道な勉強方法だったか、参考にできる人は参考にしてください。

 

【1】理解不能な理由なんて考えないこと!

例えば、国民年金法における寡婦年金と死亡一時金の両方の受給要件を満たした場合は、選択受給の関係になりますね。寡婦年金を優先支給するわけではありません。

寡婦年金と死亡一時金とが選択受給の関係にあることが覚えられたら、おしまいです。

だって、「寡婦年金と死亡一時金とが選択受給の関係になる理由を述べなさい」なんて問題が出題されることはないのですから。

「寡婦年金を優先支給したら支障があるのだろう」くらいは思いましたが、その理由は合格後のお楽しみです(合格後の人参)。


※短期合格者の多くは、割り切りが上手です。

「ここはそういうものなんだな、と割り切って覚えていました」とよく言われます。残りあと3か月というこれからの時期においては、合格することだけを考えてください。早く合格して自由になりましょう!

 

試験に出題されないことの理由を考えている余裕があるのであれば、「月以後」か「月後」か、「前月」か「前々月」か、「内払処理と過誤払充当処理」とか、試験に出題されることをしっかり覚えたほうが合格できます。

 

短期合格を目指している受験生に対しては、はっきり言います。

理解不能な理由なんて考えないことです!

 

もっとはっきり言ってしまえば、今の私でさえ、社労士試験の内容を理解していません。だからこそ、今でも社労士試験の内容を勉強し続けているのです。社労士試験に短期合格している人は、「記憶するための理屈付け」がうまいだけです。理解なんかしていません。寡婦年金と死亡一時金が選択関係になるのは、寡婦年金を優先支給してしまうと、「1人1年金の原則」により、遺族厚生年金を受給することができなくなってしまうから…、というのは、死亡一時金と寡婦年金が選択関係になることを記憶するための理屈付けにすぎません。

現在の脳科学ですら、記憶のメカニズムを完全には解明していません。ましてや理解のメカニズムなど…。

 

【2】徹底的に記述式を意識せよ!

さて、私は共通一次試験世代の第1期生です。

それまで記述式や論述式の勉強しかしてこなかった者が、いきなり「マークシート方式」という大学入試を受けるわけです。

プレテスト」という、マークシートの塗り方などに慣れるための模擬試験は、大学受験予備校で1回だけ受けました(代ゼミだったかな?)。

そして、共通一次試験の本番ですが、あれって、社労士試験の選択式に似ているのですね。

ダミーとなる選択肢が用意されていて、そこから正解となる選択肢をマークするわけです。

マークシート方式が初めての私は、うっかり選択肢のほうを先に見てしまいました。

似たような語句が並んでいるので、かえって悩んでしまったのです。

記述式であったなら絶対に間違えない問題だったのですが、ダミーが含まれている選択肢を先に見てしまったおかげで、悩みに悩んでしまったわけです。

そこで魔が差したというべきでしょうか、ダミー選択肢をマークしてしまいました。

 

そんな苦い経験があったためか、社労士試験には記述式があってよかったのですが、前述の「月以後」か「月後」か、「前月」か「前々月」か、「内払処理と過誤払充当処理」などをすべて記述式でも書けるように勉強しました。

例えば、条文、支給要件などをすべて記述式で書けるようになれば、択一式も解けるようになります(択一式で引っ掛けられません)。

ですから、徹底的に記述式を意識して勉強しました。

雇用保険法の所定給付日数の数字ですら、記述式を意識して勉強していました。

今なら、徹底的に選択式を意識して勉強していたかもしれません。

いえ、選択式と思ったらダメです。やはり記述式と思うことです!

 

【3】できるだけ少ない回数で覚えること!

今でも「繰り返して覚えることが大切です」なんて言われますよね。

平成8年に私が社労士受験講師になった時も、「テキストは20回読め、過去問は10回繰り返せ!」なんて言っている講師たちがいたほどです。

彼らは3年か4年で合格しているので、確かにテキストは20回くらい読んでいたのかもしれませんし、10回くらい過去問を解いていたのかもしれません。

でも、私は一発合格という結果を約3か月で出さなければならなかったのです。

何回も繰り返している時間なんてありません。

 

私は、2017年1月7日に『記憶は繰り返しとインパクトの掛け算?』というブログを残しています。そこで、次のような公式を書いています。

 
<繰り返しの回数×インパクトの強度=記憶>

 

例えば、自分が結婚式を挙げた日なんて、何回も繰り返し思い出さなくても、ずっと覚えているでしょう。インパクトが非常に強いからです。

だったら、インパクトの強度を強烈にして勉強すればよい。

これを「ディープインパクトの法則」と呼ぶことにします。

 

とにかく、社労士試験まであと3か月半。

意識革命によって実力がぐんと伸びる時期です。

本物のディープインパクトが走るように、最後の直線で、他の受験生を一気に抜いていきましょう!


【後日談】

本物のディープインパクトは、後日、2019年(令和元年)7月30日、天国に旅立ちました。

何度も何度もディープインパクトのレースを動画で観ては涙し、このブログに戻ってきました。競馬史上最強の追い込み馬でした。お疲れ様、ディープインパクト!