いわゆる労災隠しの原因としては、①工事の受注が受けられなくなること、②労災保険のメリット制により納付すべき労災保険料が増額すること、③刑事責任の追及を避けるために労災保険給付はしても、災害発生状況報告に虚偽記載をすること、④作業の責任者、監督者等が会社から評価を下げられたくないために労災事故を隠蔽すること、などが挙げられます。

労災隠しには労働基準監督機関も厳しく対応しているようで、ここ数年の送検件数も相当数に上っています。実は、労災隠しが発覚するきっかけは、死傷病報告義務としての労働安全衛生法100条に違反しているケースが非常に多いのです。

おおむね労働基準監督機関が取り扱う安衛法違反に係る総送検件数の約2割が、安衛法100条違反なのです。

社労士試験における労働安全衛生法は、そのほとんどが社労士試験委員たる(元)労働基準監督官が主に取り扱っているので、平成28年度の本試験でも、安衛法の択一式は全滅しておきながらも、合格している受験生はかなり多かったのです。

※労働基準法と労働安全衛生法は、選択式対策として、法本則は必ず読み込んでおいてくださいね。