お金を出してもらって服は一緒に選ぶという意味では無くて、まるまる全部買って来て貰った服を全く考えずにそのまま着るという生活でした。
兎に角、子供の頃からファッションとかには全く興味が無かった訳です。
自分が印象深かった思い出として、中３の時に街でたまたま同級生に遭遇した時に、「また小学生みたい服着てるなｗ」って笑われたのを覚えています。
とても中学生でさえも私服で着ないような子供っぽい服を着てたのでしょうね、きっと。
ですが、高３ぐらいになると、さすがにこりゃマズイのかなとジリジリ焦り出す訳です。←遅すぎるのかな？
このままだと、永久に女の子とお話しする事すら出来ないのでは無いかと。
で、まずは勉強しなきゃと当時流行ってたホットドッグプレスやポパイを立ち読みしましたね。
いや無理無理。絶対無理だから。キャラ違いすぎるやん。顔も体形も違い過ぎやん。
そもそもモデルの全身から発せられるモテオーラがとても同じ人間として生まれたのか信じられません。
もうイケメン達のデートファッションを見るだけで、自分とはあまりの遠い存在に激しいコンプレックスに襲われて、死にたくなってしまいました。
因みに、メンズノンノなんてもう題名を見るだけで、自分なんかが手に触れる事すら許されないような気がして、立ち読みすら出来ませんでした。
「オマエがオシャレになろうとするなんて１００万年早えーよｗ」という非情なもう一人の自分の声が頭の中でこだまします。
結局、立ち読みしただけでギブアップした訳です。
しかも当時は、ユニクロのようなリーズナブルな衣料品店が無かったので、とにかく服も高かったです。
その頃流行ってた、リーバイスのジーンズなんか一番安いのでも７，０００円とかして、ホント敷居が高かったですね。
自販機のジュースの１００円（当時）でさえもとんでもない贅沢だと感じる位のドケチな金銭感覚の自分からすれば、ジーンズ一着に７，０００円とかもう狂気の沙汰です。
７，０００円あればうまい棒何本買えると思ってんだよ<`ヘ´>って一人で勝手に怒ってました。
本当に自腹で且つ自分が服をチョイスするようになったのは、サラリーマンになってからですが、ファッション誌に対する過去のトラウマから全くの自己流で服を買う訳です。
しかも当時は地元の長崎屋が一番安かったので、そこの衣料品コーナーで値段だけを最優先事項にして選んで買ってました。
長崎屋なら、オサレな専門店のようにカリスマ店員が寄って来て、コミュニケーションさせられるプレッシャーも無いので安心です。
レジには暇そうなオバさんが駄弁ってただけでしたので。
正直、未だに服を買う為に何万円も出す意味が分かりません。
そして、未だに専門店には怖くて近寄れません。
ファッション誌を読んだりとか、カッコ良くなろうとする事自体が、恥ずかしいのです。
「え！その歳でデビューするのｗ」という心の声を聞くのが怖いのです。
もし、その分野に自分が本気でチャレンジしたとして、「それでそのセンスなのｗ」と他人に笑われる恐怖を想像すると、無抵抗なままダサイと思われる方が全然平気なのです。
そんな自分でしたので、結婚してからは奥さんにはっきりダメ出しされましたね。
「貴方の私服ホントに酷かったものね（爆笑）」って。
一緒に住んでからは、今まで持ってた服は全部捨てさせられましたね。リサイクルショップに持って行っても、タダでも引き取ってもらえませんでしたし。
ただ、当然に今でもセンスは全く無いので、服は奥さんに買って来て貰ってます。
しかも、外出する前は服のコーディネートまでして貰ってます。
たまに、自分で適当に着ると、「え！なんで、そんな色の組み合わせになるの？もー殺すヨ！！！」と言われ再度、服を着替えさせられます。
あと習慣でシャツをズボンの中に入れてると「アウト！アウト！」て言われます。
正直、インにする服とアウトにする服の違いがまだはっきりと判らないのです。自分だけでは。
このようにして、ただでさえもハンデを背負ってるにも拘わらず、外見を装う事すら自ら放棄してた訳ですので、恋愛格差は開くばかりだったのですね。
モテ系の奴らは、元々の素材が良い事に加えて日々のファッションセンスを磨くことに余念が無く実際に先行投資が出来るわけですから鬼に金棒状態なのです。
恋愛弱者界の末席を汚す者として一言、言わせてください。
自由恋愛至上主義の現代にあって、これだけの恋愛格差を放置するのは社会的問題では無いのですか？と。
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