本日、本会議にて補正予算議案に対する本会議質疑を行いました。

 

質疑内容は、学校(小中学校・特別支援学校)における新型コロナウィルス感染症(以下、コロナと呼称)の対策のための備品購入についての補正予算についてです。

 

まず簡単にまとめます。(詳細は最後に質疑と答弁を貼りますのでそちらをご確認ください)

 

藤沢市では、学校におけるコロナ対策における備品購入は学校ごとに予算配分をし、

対策としての備品購入については何を優先するか、何を買うのかは、学校判断に任せる。

というものでした。

 

要するに、CO2モニターを購入するのか、

運動用マットが1枚だと感染が不安だから2枚にしたいから運動用マットを買うのか、

HEPAフィルター付き空気清浄機を買うのか、

全て、学校の判断、学校の意識レベルにお任せするというものです。

 

この感染症対策に関わる備品購入について、教育委員会として主導せずに、

学校任せとしていることは、私には疑問があります。

極論を言えば、感染症対策の備品購入判断を学校に任せるということは、

給食の黙食も感染症対策なんですから、同義では?とも言いたくなります。

 

市としては、教育上必要な物品の整備については 感染症の動向を注視し、

教育委員会と調整し予算化する、というスタンスです。

市としては、教育委員会次第で、ということかと思います。

 

この点について、

私は、学校ごとに判断を任せることは、学校によっての感染症対策の意識レベルの差が当然生まれるので、

強いては、学校・クラスによってコロナ対策レベルの差が生じてしまうことになる。

これでは、児童生徒にとっても、教職員にとっても、学校生活の上での平等な環境があるとはいえない

という趣旨で質疑させていただきました。

 

残念ながら、学校判断の答弁は変わりませんでしたが、また本件に対する討論の機会も今後ありますので、

その機会に感染症対策については、対策備品購入についてもしっかりと、教育委員会が主導し、全ての児童生徒と教員に平等な環境とすべきであり、市の財源措置についても要望をしたいと考えております。

 

以下、議案質疑と答弁となります。答弁を赤文字としています。

 

令和4年度藤沢市一般会計補正予算(第8号) 学校管理運営費(小・中・特別支援学校)

 

1点目、新型コロナウィルス感染症対策が長期化している中、学校教育活動を継続していく上で必要な感染症対策等を支援するために、新型コロナウィルス感染症対応地方創生臨時交付金(以下、臨時交付金)を活用しての感染症対策物品等の追加購入のための6千97万円の増額補正となりますが、その中身についてお聞かせください。

 

2点目、CO2モニターについてお聞きします。CO2モニターは空気中の二酸化炭素濃度の見える化で換気の目安になることからも、感染症対策として積極的な配備が求められますが、本市の学校における現在の配備状況と今回でどの程度配備がすすむのかについてお聞かせください。

 

3点目、CO2モニターについては、全てのクラスでの整備が必要と考えますが、今後の整備に対する計画などあればお聞かせください。また、文科省ではHEPAフィルター付き空気清浄機の換気対策用備品の整備についても積極的な活用を促しています。本市においても、今後は学校における感染症対策として、臨時交付金を活用して積極的にHEPAフィルター付き空気清浄機を各校各クラスに積極的に整備していくことが求められます。予算規模をご検討の上、HEPAフィルター付き空気清清浄機の積極的な配備について、ご見解をお聞かせください。

 

 

≪回答≫(峯教育部長)

友田議員の議案第69号に対する質問にお答えいたします。

1点目の増額補正の内容でございますが、予算につい ては、学校教育活動を継続していく上で必要な感染症対策物品が学校の規模や建物の配置などの状況により異なることから、学校の実情に応じて柔軟に購入することができるよう、学校配当予算に配分してまいります。

各学校の配当額につきましては、学校規模に応じて感 染症対策物品を購入するための金額のほか、CO2モニ ターを購入するための金額を上乗せした金額としております。

 

2点目の学校におけるCO2モニターの配備状況についてでございますが、現在、市立小・中・特別支援学 校全55校中16校で、合計131台のCO2モニターを所有しております。

 

3点目のCO2モニターの今後の配備計画についてでございますが、これまで国から交付された「学校保健 特別対策事業費補助金」や「新型コロナウイルス感染症 対応地方創生臨時交付金」を学校配当予算に配分する中で、CO2モニター等が購入できることを各学校に案内 してまいりました。

今回、提案をいたしました補正予算では、CO2モニ ターをすでに購入している学校も含め、学校規模に応じて、少なくとも小規模校で10台、中規模校で16台、 大規模校で22台を設置できるように計画しているとこ ろでございます。

 

また、HEPAフィルター付き空気清浄機の配備についてでございますが、国の新型コロナウイルス感染症対策分科会の資料においては、必要な換気量の確保は感染 症対策の基本であり、必要な換気量を確保できない場合に、HEPAフィルター付き空気清浄機の使用も考えられると示されております。

本市のガイドラインにおいて、学校の感染症対策の一つである換気につきましては、常時換気を基本としておりますが、学校の実情に合わせて空気清浄機も含めた物品の購入ができることを、引き続き各学校に案内してま いります。

 

 

再質問

1.こうした感染症対策物品等の購入整備に関しては、本市教育委員会の方針により整備されていくものではなく、各学校ごとの判断と裁量により、整備するということなのかお聞きします。

感染症対策物品の購入整備を学校判断に任せるとなると、各学校によって感染症への対策、学校の環境が異なる、すなわち、本市の学校に通う児童生徒は、通う学校、学年クラスにより、感染症対応が異なる環境で学校生活を送る事になる、少なくとも差が生じることは避けるべきですが、感染症への対応として、学校判断により対策に差が生じることにならないよう、全てのクラスにCO2モニターを整備することについてのご答弁をお願いします。

 

2. HEPAフィルター付き空気清浄機についてのご答弁でも、学校の実情に合わせて空気清浄機も含めた物品の購入ができることを、各学校に案内していくとのことですが、本市教育委員会としては本市の学校における感染症対策における空気清浄機の整備の必要性について、各学校長の判断に任せるということになるのでしょうか?

 

3.学校保健特別対策事業費補助金でも積極的に購入に活用を求めていますHEPAフィルター付き空気清浄機の整備は換気対策用備品となります。HEPAフィルター付き空気清浄機を換気と合わせて使うことで、空気中の新型コロナウィルスを除去でき、感染拡大の防止につながることが国立国際医療研究センターと東京大学等の研究結果が発表されています。こうしたことからも、本市の全クラスにCO2モニターとHEPAフィルター付き空気清浄機を整備することは、今後の学校環境のあり方としてスタンダードとなるものだと考えます。全クラスに整備するとなると1億円ほどの費用がかかると試算できます。

なかなか学校判断では整備できませんが、市の政策判断により整備を進めることは、市民理解を得られる必要な投資だと考えますが、市長のご見解を問います。

 

≪再質問回答≫(峯教育部長)

友田議員の議案第69号に対する再質問にお答えい たします。

1点目の学校での感染症対策物品等の整備について でございますが、その購入等については、学校の構造や 教室配置等、必要な感染症対策にも違いがあることから、 学校が判断して、物品の配備も含めて感染症対策が徹底 されるよう、整備を進めるものと考えております。

CO2モニターにつきましては、学校の規模に応じて 一定数を整備するよう教育委員会の方針として示し、そ のうえで、台数の増設については、学校がその必要性を 判断していくものと考えております。

2点目の空気清浄機の整備についてでございますが、 教室の換気については、本市のガイドラインにおいて、 常時換気を基本としております。

各学校においては、実際の教室環境等を考慮し、必要 に応じて空気清浄機を設置している学校もございますが、 各学校における必要な感染症対策にも違いがありますこ とから、学校がその必要性を判断していくものと考えております。

 

≪再質問回答≫(宮治副市長)

次世代を担う子ども達への教育を進めていくためには、適切な学校環境を整備する必要があるものと認識しております。

教育上必要な物品の整備につきましては、 感染症の動向を注視しつつ、教育委員会と調整し予算化してまいります。

 

 

 

以上、報告とします。

 

 

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