本日は私が委員長を務めている補正予算常任委員会を委員及び職員含めた出席者全員が完全なリモートにより試行的に開催しました。
今議会の補正予算はボリュームが多く、90事業ほどありましたので、委員会審査も9時30分からはじまり、終わったのは15時30分という、常任委員会としては少し長めの、審査時間と11ステージという多い審査区分となった。
私は、委員長として議事進行と円滑な委員会運営をする立場なので、長時間に及ぶリモート委員会の運営におけるデメリットについて気が付く点も多く、忘備録として取り急ぎ書き留める。
リモート委員会を検討している議会の参考になれば幸いだ。
① 会議の参加者のチェックが大変
これは、議会事務局職員によりチェックされるが、答弁者が多いために、(参加者70人とかになる)ちゃんと出席しているかチェックが行われるのだが、審査区分ごとの職員の入れ替えに際して毎回チェックするため、休憩から再開まで多少の時間が必要となる。
→対策としては、待機完了した職員グループから「○○課は待機済みです」等で自己申告してもらうなどで対応可能なのではないかと考える。
②参加者は自分がどう映るか確認を
職員は複数人で1台の端末からリモート委員会に出席しているため、画角によっては映ってないことや、調光によっては真っ黒な影のように映っている場合がある。また、マイクもスピーカーで接続しているために音声が小さく聞こえにくいケースも。
→対策としては、(接続環境によりけりだが)こうした場合には答弁者は前に出るなり、端末を答弁者に近づけるなりで対応することで対処していた。
③ 答弁者は2回目からも「委員長、○○課長補佐」と自ら名乗ることが望ましい。
職員が答弁するにあたり、最初は「委員長、○○課、課長補佐 ○○(例えば加藤)です。」といい挙手してから委員長から指名されて答弁をするのだが、2回目からは「委員長、加藤です」となる。このため、委員長はこの加藤が課長補佐なのか課長なのか、主幹なのかなど、出席者の資料をみて確認してから、「加藤課長補佐」と指名することになる。画面で顔の確認も難しい。これが何げに煩わしい。
→対策としては、答弁者は2回目からは「加藤課長補佐」と自ら名乗ることが望ましい。こうすれば委員長席に出席者の資料もいらないし、非常時にこうした手間をかける必要もない。
④議事進行はなるべく簡素化すべき
議事進行にあたり、例えば討論は反対から大会派順、同じ会派の委員は続けて質疑はしない、などの通常委員会のような暗黙の了解的な決まり事などや、議員間討議はそぐわない。なぜならば、リモートで委員会を開催するという状況下は非常時にあたり、なるべく議事進行は簡素化単純化することが望ましい。とくに、[質疑を終える前の議員間討議をするかしないか、議員間討議に付す意見の確認、再質疑有無、討論の有無、採決]の流れや台詞は、はじめて委員長をした方がリモート開催をする場合は、混乱する恐れがある。私も何度も経験したから慣れたもので、はじめは混乱し戸惑った。
通常時の委員会と同じやり方をリモート(リモート開催しなければならない状況下)で行うことは進行として望ましくない。
⑤ リモート会議はバッテリーの減りが半端なく速い
リモートによる委員会を開催するにあたり特に注意が必要なこととして、リモート会議はバッテリーの減りが半端なく速いため、充電環境を必ず確保する必要がある。半端ない速さといっても伝わらないかもしれないが、みるみるうちに減っていく。端末のバッテリーによりけりだが、私の場合は2時間の接続で充電がなくなるほどだ。
そもそも論だが、リモート開催しなければならない非常事態の状況下においては、意思決定を早くし、参加者は短時間で終わらせる意識をもつ必要がある。
例えば、避難施設から接続することだって可能性としてはある。そういった場合に充電環境があるとは限らない。こうしたことも想定し、出来る限り簡素化した議事運営と、端的な質疑答弁にしなければならない。
⑥Bluetoothイヤホンの落とし穴。
Bluetoothイヤホンで接続する場合、Bluetoothが切断されることが稀にあるので注意が必要。また、イヤホンのバッテリー残量も注意。出来るだけ有線イヤホンが望ましい。
⑦背景の設定はしてはいけない。その理由。
現在、申し合わせで、リモート出席の議員は指定された壁紙にて背景設定をして参加をする決まりだが、そもそも論として、背景設定は不用である。
なぜならば、リモート開催しなければのらない状況下においては、様々な端末(貸与端末以外にも自分のスマホやタブレット端末など)で接続し出席することを想定すべきであり、そうした端末全てに指定壁紙がダウンロードされているわけではない。
また、背景設定していると、出席者が端末と距離がある場合には出席者が透過してしまうため、採決の際に挙手が見えづらくなるなど致命的なミスに繋がる。
実際に挙手の手が透過しているケースがみられた。
⑧参加者は通信環境に左右される。
これは、脆弱なWi-Fi環境下においてはリモート会議システムがフリーズしたり、カクカクする、音が後から聞こえて来る(腹話術のいっこく堂のように)、などがある。セルラー通信による接続の場合は安定していたため、こうしたケースの場合にはセルラー通信に切り替えを推奨したい。
⑨参加者の服装について
委員会をリモート開催しなければならない非常時の状況下においては、服装について、とくに指定は必要ないのではないかと考える。
現状では、服装については通常時の委員会と同様(議員バッジ、冬はジャケット着用)等の決まりがあるが、これについては様々な状況下(避難施設から参加等)を想定しなければならず、防災服であったりする場合もある。厳密に何を着なければならないなどの要項はなるべく緩くし、各々の判断に委ねるほうが運用として現実的である。
いかがでしょうか?
まだまだ他にも気づく点はありそうですが、とりあえず忘れないうちに実際に委員長としてリモート委員会を進行した経験として記録しました。他議会の参考になれば嬉しく思います。
以下から藤沢市議会の議会録画配信にてリモート委員会の様子を視聴できます。他の委員会も含めたリモート委員会の質疑答弁など実際の映像が視聴できます。議事進行の具合がよりわかると思います。
藤沢市議会録画配信