今日、何年かぶりに映画館に足を運んだ。

私が久々に一人で映画館に足を運んで観たいと思った映画は「189」である。

 

中山優馬さんが新米児童福祉司役で主演をつとめている。夏菜さんが弁護士役である。

この方の演技は初めてみたが、なかなかの俳優である。

「子どもに寄り添う心のない奴が子どもの命を預かるな!!」というセリフが心にガツンとくる。

この映画は児童相談所と児童虐待という現代の問題をテーマにした社会派の内容となっている。

ネタバレとなるにでストーリーの詳細は伏せるが、いま児童相談所や児童虐待の置かれている状況を知る機会となるので、皆様には、ぜひ映画館に足を運んでもらい、こうした問題に少しでも向き合っていただくきっかけにしてほしいと願う。

 

そして何よりも、【189】は児童相談所虐待対応ダイヤルの番号ということを多くの方に知っていただきたいと思う。

【189予告編】

https://www.youtube.com/watch?v=SdkaApUX_Ww

 

いま、虐待を受けた子供たちを預かる一時保護所が、満員状態になるケースが目立っているという。

読売新聞社の調査によると、昨年12月時点で、全国139か所(2020年)の2割が入所定員を上回って子供を受け入れていたとの結果である。特に都市部では、慢性的に定員超過の保護所が多くあるという。

 

一時保護所は、児童福祉法に基づき、虐待や非行などの問題を抱えた子供を緊急的に預かる施設だ。

原則2か月以内の入所期間中に、児相が本人や家族の状態を調べ、家庭に戻すか、児童養護施設などに入所させるかを決める。この映画では、一時保護所がいっぱいにより、時期早々に家庭に戻され再び虐待を受けてしまうケースや、児童福祉司の人員不足とその現場で働く人々の現実や、行政的課題などを取り上げています。


全国の児童養護施設は、満員で空き待ちの状態が続いています。虐待や育児放棄が増加しているためということです。

平成2年度から児童虐待に関する児童相談所における相談件数は増加し続け、昨年度の18歳未満の子どもが虐待を受けたとして児童相談所が対応した件数は全国で20万5029件と過去最高の件数となっている。


 

国や自治体は、職員の増員や専門的な能力の向上に加え、居住スペースを拡充するなど、受け入れ態勢を強化する必要があると考えさせられる映画となった。

 

この映画を観る機会をいただいた方に改めて感謝するところです。

ありがとうございました。