こんにちは。

 

昨日、メディア発表されましたので、すでにご存知の方も多いと思いますが、

 

2019年10月19日に開催予定されていました「2019江の島花火大会」は中止が決定されました。

 

中止についての私のツイートにも大きな反響もあり、問い合わせも多くあるなど関心の高さが伺えます。

 

 

本件についきまして、議会に報告のあった資料や、各新聞記事では中止における理由が記載ありましたが、詳細がわかりませんので、調査をしましたのでお知らせします。

 

 

 

 

 

 

 

まず、中止における理由として大きく3点あげられていますので、それぞれ詳細を記載します。

 

1. 駅舎改修における課題。

会場に最も近い 小田急江ノ島線 片瀬江ノ島駅 の駅舎改修中につき8口ある改札が4口または5口の運用になり、またホームの工事により駅構内スペースが縮小。これにより、花火大会における乗降客の安全確保が困難になります。

これは、駅舎改修という理由から避けられない理由となります。

 

2.小田急江ノ島線における輸送力と運用方法の課題。

乗降客のキャパシティーと花火大会開催に合わせた増便が困難であるということです。

まず、片瀬江ノ島駅の乗降人数ですが、2016年は1日あたり乗降人員21,440人(定期7,254人 定期外14,186)となっています。2017年についても1日あたり乗降人員は20,699人であり、こうしたことから、1日約2万人が利用する駅を想定しています。

これがキャパシティの目安となります。

しかし、花火大会の来場者数は8万5千人であり、会場への最寄駅は江ノ電の江の島駅や湘南海岸公園、小田急江ノ島線の鵠沼海岸駅などはあるが、最も利用される駅が片瀬江ノ島駅。

花火大会では1日の想定として倍以上の人が短時間に集中して片瀬江ノ島駅を利用することとなります。

また、駅前滞留人口も平時で1日138名となるが、花火大会の場合は当然ながら倍以上の滞留人口が集中することも想像できます。その点は1点目の駅舎改修と関連する懸念事項です。

また、これまで、小田急江ノ島線では、江の島花火大会当日には12本の増便運行(18時1本、19時4本、20時1本、21時4本、22時2本)をしていただいています。

しかし、開催日をずらして開催する場合、とくに平日開催はダイヤがめいいっぱい組まれていることから増便が困難になっています。

 

3.ラグビーW杯開催時期と重なることから、十分な警備態勢が取れない。

ラグビーW杯は5月20日から11月2日まで横浜で開催されます。

こうしたことから、警察と警備会社の人員確保が困難になるということです。

花火大会は警察や警備会社の協力なくして開催はできません。

また、昨年は急な雨による来場者の混乱もあり、警察より警備態勢の見直しについても指摘があったばかり。

これは、江の島開催という立地の特性上1つの駅に人が集中してしまうことがあり、上記の1点目と2点目にも関連する懸念事項となります。

では、ラグビーW杯開催中は、どの自治体でも花火大会ができないのか??というと、そういったことではありません。

例えば茅ヶ崎の花火大会など、駅自体も大きく、そして花火会場まで駅から離れていることで人がバラけるといった開催場所とは、江の島花火大会は大きく開催立地の特性が異なります。

こうした立地に見合った警備態勢を考えた場合、安全性を確保するための人員確保が困難であるという判断のようです。

 

 

最後に、これは中止理由としてあげられてはいませんので、あくまで個人的見解です。

昨年の花火大会開催の際、1トンに及ぶ大量のポイ捨てゴミが散乱し、地元の方などに多大なご迷惑をおかけしています。

それは、この10連休のGWも同様にBBQごみがそのまま置かれているなど、ごみが散乱していました。

 

 

最近はとくにこうした、あまりにもマナーの悪い人が増えている気がしています。

多くの方が楽しみにしている花火大会もこうした一部のマナーの悪い人たちによって、ずべて台無しになります。

当然ながら、地元の方々の理解を得られないイベントが継続困難となるのは、他市の事例を見ても明らかです。

 

今回は、あくまで安全上の理由から中止となったわけですが、来年以降の開催についてもまだ未定となっています。

今年の中止が実行委員会や行政のみならず来場者の皆さんにとっても、江の島花火大会のあり方に向き合う時間として

必要なことかもしれません。