視察報告書



1.視察日程      平成28年1月23日(月)

2.視察都市      滋賀県東近江市

3.視察事項      東近江における成果連動型補助金事業「東近江版SIB」について

4.視察者         友田宗也

5.視察事項の概要

〔東近江市〕

①人口及び面積 115,121人(43,037世帯) 388.37km² 

②平成28年度 一般会計予算 5,160,000千円 

③視察事項(東近江市版SIBの活用によるコミュニティビジネスの実施)の事業概要


視察目的

コミュニティビジネス分野におけるSIB事業についての調査。

東近江市の実施するSIBは、横須賀市や尼崎市とは一線を画していた。

横須賀市や尼崎市においては、実質、日本財団とのモデル事業となっており、SIBの原資についても日本財団が担うものであり、あくまでもテスト実施の範囲である。

しかし、東近江市版SIBは幅広く民間(地元企業・市民住民)から資金を集め原資とすることで、これまでの補助金事業から脱却し、民間リソース活用事業に変革をしている。

また、民間から出資を受ける事業実施団体への効果として、ステークホルダーである市民住民・地元企業がアドバイザーとなり、事業成果の向上と団体の育成と自立に繋がる。さらに、補助金による事業実施の場合と比較して、民間資金を活用することで、事業目的を達成するための自由な発想とチャレンジを促す効果もある。

 市のメリットとしては、団体の補助金依存体質を改善することで団体の自立が図られ、税を財源にすることなく、事業成果を得られることにある。

東近江市では、SIBに代表されるように財源確保についてはあらゆる手段を検討しており、例えば、休眠貯金の活用についても具体的な検討をしており、受け皿としての基金団体を官民学で整備している最中であるという。

こうした先進市と藤沢市を比較すると、民間資金による財源確保の取り組みについての積極性には明らかな熱量の差がある。

藤沢市中期財政フレームによれば、今後、財源が不足することは明らである。

こうしたことからも、東近江市の民間資金の活用の取り組みと積極性は多いに参考とすべきと言える。



追記

この日は大雪に見舞われ、役所までのバスも走行本数が少なく、近江鉄道も運行休止となるなど、かなりハードな視察となりました。遭難するかとおもった…汗