地方自治体などの地方選挙において、

皆さんは投票する際、何を基準にその候補者を選ばれますか?

私が良く耳にするのは

「政党で選ぶ」

「知り合いに頼まれた」

「ポスター(容姿)を見て気に入った」

「団体の推薦」

こういった理由が多いです。

まず、国会と地方議会の違いは言わずと知れたことかと思いますが、

国会においては議員内閣制であり、首相は国民に選ばれるわけではありませんので

国政は政党に左右され与党野党にわかれます。

しかし、地方議会は2元代表制であり、首長と議員が有権者に選ばれ、

いうならば大統領制にも似ています。

そして、首長にとって議会と議員は市政の監視役となり、オール野党のはずです。

よって首長と議員が協力するというのは矛盾してることにもなります。

大抵の地方議会では与党会派・野党会派という関係ができています。

地方議会においても政党に所属することでの影響力は強いです。

議員も党の波に左右されるといっても過言ではありません。

私も党に所属していましたが、分党・解党とかなり振り回される貴重な経験をしました。

しかし、選挙について言えば党に所属していることで無所属で出馬するよりもはるかに楽に戦えます。

また、業界団体等の組織の支援や推薦を受けやすいメリットもあります。

さらに党からは公認料や支部交付金などの金銭面の支援であったり、時には人の支援を受けることもできます。

しかし、これは断言できます。

地方議会においては、政党も会派制も必要ないということです。

地方議会では、市民にもっとも身近な政治を行うところです。

議員1人1人が責任をもって是是非非の判断で議決を行うことが求められます。

しかし、会派の意向であったり党の方針や選挙の際に支援をもらっている支援団体や

支援企業の影響などで是是非非の判断が出来ないということがあります。

これでは、「どっちを向いて政治をしているんだか・・」

といったことになり、実際にそういった場面を見受けられることがあります。

こういった議員に私はなりたくない。

皆さんが、どういった基準で議員を選ぶのか、それは自由です。

しかし、もし身近に地方選挙に立候補を予定している方がいたら、

たった1つの質問を投げかけるだけで、

その人が議員を目指すことに「本気」なのか「ただの就職先」として考えているのか

判断ができます。

あなたが藤沢市の方であれば、候補予定者に、こうお尋ねください。

「あなたは議員になってまず1番に何をしたいのか?」

これだけです。

藤沢市ならではの明確で具体的な答えを返せない候補者は議員をただの就職先として考えてます。

私の場合ですと、こう答えます。

「自分の住んでいる地域にもある団地の高齢化率が36%を超え

藤沢市平均を大幅に上回る現状と10年後には50%を超える危機的状況になっていると、

市では把握していなかった数字を議会の場で発表したので、次の任期ではその対策を早急に行い、危機的状況を回避することに政治生命をかける。」

と答えます。

単に「高齢化社会を支える街づくりをしたい」など、

どの自治体にでも当てはまる抽象的な答えしか返ってこないならば、

その候補者はなにも藤沢市でなくてもいいのです。

もちろん、これだけをやるというわけではありません。

しかし議員を目指すものは何かしらの危機感があり「何か」を変えたいから出馬するものです。

もし、近くに候補者を予定している方がいましたら、先ほどの問いをぜひ聞いてみてください。



今回の統一地方選では、組合などに支援を受けておらず無所属であり、

尚且つ、その自治体ならではの課題を解決するための明確で具体な使命をもっている候補者が

多く出馬し当選することに期待をします。

その1人になれるよう私も頑張ります。