平成26年度 厚生環境常任委員会 行政視察【1日目】

日時
1月21日(水)12時45分

視察場所
滋賀県東近江市役所 保険年金課

視察内容
①幻のラジオ体操第三を含めた取り組みについて。
②こころとからだの健康づくり事業について。

【東近江市の現状と事業目的】
精神疾患の疾病、生活習慣病が医療費の占める割合が年々増加。
生活習慣病、精神疾患には運動処方が効果的。
とくに、生活習慣病から精神疾患に繋がっているケースが多く、
生活習慣病を防ぐことで精神疾患も減少させ、
同時に市民の健康把握を行い、医療費の適正化と健康維持増進を図っている。


①幻のラジオ体操第三を含めた取り組みについて。
市役所では昼休みの12時50分より職員がラジオ体操第三を行っている。
(多賀町では8時15分からラジオ体操第三を行っている)
また市民周知については出前講座やDVDによる周知活動をおこなっている。

精神疾患疾病の把握についても独自の取り組みをおこなっており、分析をおこなっている。
その方法として、うつ病患者がもっとも多い30代から50代を対象にアンケートを9016人に郵送。アンケートは20ページにもなる詳細の内容となっており、回収率35.6%の集計結果を分析。

引きこもりなどのうつ病患者に運動をしてもらうには、
(1)興味を持たせる内容
(2)一人でも複数人でも出来る
(3)家庭でも出来る運動
(4)心を安定させると言われる心拍数130を超える運動
この4点を重視した結果、幻のラジオ体操第三を事業として始めることとなった。

②こころとからだの健康づくり事業について。

【平成23年度からの糖尿病性腎症重症化予防プログラムを開始。
糖尿病により透析患者が年々増加している背景の中、糖尿は3人に1人が予備軍と言われている。
重症化を防ぐ対策が必要であり、指導による糖尿病の重症化を防ぐことで医療費の適正化を行いQOR向上を目的としている。
医療費指導効果(医療費の削減効果)としては、
重症化となりそうな方に対して保健指導をまったくしなかった場合では、
1生涯で2億2千5百万円の医療費がかかる一方でこのプログラムで指導した場合は
1400万円となる試算がされた。
医師会との協力(連携パス)も特徴であり、レセプトデータから分析し重症化しそうな方に案内を出している。この案内により現在は54人が指導を受けている。(指導を断った14人が透析に通っているとのこと。)


【平成22年度より国保ヘルスアップ事業も開始。】
その効果として要医療受診率 48%から65%を達成。
重症化する前に未受診者対策を進めていることは大きな特徴。
特定健診の受診率を上げるために、かかりつけ病院にて治療中患者情報提供票を活用。
健診期限を設けず、年間等して健診をできる環境を整備している。
期間を限定せず年間通していつでも健診が受けれることは、保健士にとってもメリットがある。
さらには、受診者フォローとしてハイリスク訪問(重症化しそうな検診結果が出た方を対象)でアフターフォローを行い、未受診者フォローとして未受診者戸別訪問 を行っている。他にも巡回ドッグなどで健診の受診率向上につなげる取り組みを展開している。


【国保・介護・医療データの分析事業】
保険者データと介護データと医療データの情報をつなげ、介護についても医者見解をデータ化を行っていることが特徴であり、先進的な取り組み。
これにより原疾患の分析、市の健康課題の把握を行い、対策に繋げている。
また、協会けんぽとの事業連携協定も締結しデータの統合を行ない把握に勤めていることも特徴。他にも、スマホでドッグも平成27年度よりKDDIの協力のもと開始することになっており、誰でも自宅で簡単に採血でき、スマートフォンで血液検査結果を確認することができる取り組みとなっている。
さらなる未把握者への対策を積極的に行っている。

全体を通して、藤沢市よりも健康増進意識がかなり進んでおり、大いに参考となる先進的な取り組みが多く見られた。

保険年金課の説明の様子
{7461E3A1-F16C-4193-B17A-50849CB0D984:01}

委員が勉強している様子
{C3F55383-511D-437E-963D-E5996A78A288:01}

東近江市役所
{8AF5F8D2-C0D4-46D6-80FE-9B375F52919B:01}






「藤沢市議会議員選挙候補(予定者)友田そうや」オフィシャルウェブサイト
まっすぐに、誠実に。まったくしがらみをつくらない活動を実行中!