12月19日に藤沢市議会で反対多数にて否決となりました議会議案第6号「特定秘密保護に関する法律の廃止を求める意見書(共産党提案)」について、
「なぜ反対したのか」
「秘密保護法に反対して離党した議員は正しい」
「脱官僚に相反する」
とお叱りや問合せが多くあります。

個別に皆さんにお答えしていますが、こちらでも私の考えをお伝えします。

まず、江田氏などの離党議員についてですが、これは特定秘密保護法案の内容についてのものではなく、党内部の問題と認識しております。この点を誤解なさらないようお願いします。
離党議員についても秘密保護法の必要性について賛同しているはずです。
なぜならばみんなの党のアジェンダにも国家の情報漏えい対策の強化が含まれているからです。(また離党議員の中には秘密保護法案の採決に賛成した方々もおります)

また、脱官僚に相反するとのご指摘ですが、法的根拠と責任所在のない官僚運用の特別管理秘密をやめて、責任の所在をはっきりさせ、法のもとルールを整備し運用をする必要があるということ、これは脱官僚に相反することだとは私は思っておりません。

さて、今定例会で出され否決となりました議会議案第6号「特定秘密保護に関する法律の廃止を求める意見書」についてですが、この意見書についての考えを以下お伝えします。

まず、意見書にある秘密保護法案については以前よりメールやお電話やFacebookを通じて多くの方々から意見を頂きました。
まずもって市民の皆さんのご意見を頂いたことに深く感謝致します。

そして、その意味でも、今回の採決は本当に悩みました。

参議院では数による強引な議事進行や強行採決はあってはならないことであり、審議不十分ということでみんなの党は採決棄権しており、私も同感です。

私はみんなの党所属市会議員の立場で今回の秘密保護法についての考えを総合的に踏まえ、議案採決の際には自分なりに意見書の一語一句に目を通して最後まで考え抜き、最終的に反対するに至りました。
(意見書とは別として本法案には一定の課題があることもまた理解しております。)

まず、そもそもとして、先ほどもお伝えしたようにみんなの党のアジェンダには国家の情報漏えい対策の強化が含まれています。
そういった事から、みんなの党所属の一議員として私自身もこの問題については、何らかの立法的な対応をする必要性をそもそもとして有していることが判断の前提にあります。

さて、今回の意見書になぜ反対したのかについて皆さんにお伝えしておきます。

まず今回のみならずですが、どんな意見書においても提出された際の審査判断としましては、
①意見書の文面とその意味するところの正確一語一句。
②案件に対する私個人の解釈
を重視しています。

私は意見書の提出者が誰だとかどの党だからダメとかそういった事を判断基準には絶対にしません。
内容がどうなのかをしっかり見ています。

そういった意味でも今回の私のブログを見て、意見書の「タイトル」だけでは見えない部分があるという事を知っていただく機会になれば嬉しいと思います。

まず今回、藤沢市議会に提出された秘密保護法案に関する廃止の意見書の文面中を見てみると、

①「平和主義という日本国憲法の基本原則を踏みにじる違憲立法」という記載があります。
これについては、特定秘密の指定対象は安全保障に関する情報であり、①防衛②外交③スパイ防止④テロ防止の4分野ついて限定されています。
こういった国家レベルでの秘密の漏えいを防ぐことが目的であり、日本国憲法の平和主義の基本原則を踏みにじると主張する提案者と認識・解釈が大きく異なり、賛同することができません。

②「報道機関にまでもが厳しく処罰させられる」という記載についてですが、国民の知る権利として特定秘密に関する取材行為を正当な業務と明記し、取材の自由を保障することも法律に盛り込まれています。
また、特定秘密の指定対象を拡大解釈で際限なく秘密にとらせないようされていますので、私の認識とは異なります。

③「秘密保護法により永久的に国民に隠しつづけることができる」という記載について。
そもそも、まずいままでの「特別管理秘密」については期間の定めもなく、最初から事実上永続的に秘密にすることができています。
しかし、「特定秘密」については時限ができ、その期間を過ぎたら原則公開となりました。
よって、この点についても、私とは解釈が違います。

以上、縷々綴らせていただき、また雑駁で恐縮ではありますが、大きな理由としましては意見書の文面に記載されている内容について、私とは認識や解釈が違うということで、反対の立場をとらせていただきました。

いずれにしましても繰り返しになりますが、いろいろな解釈がある中で、私も非常に悩みながら自分なりに勉強をさせていただきました。もしかすれば私の解釈が間違えているかもしれませんが、今の自分なりの判断と、政治家としては皆さんに自らの考えや姿勢をお伝えするべきと考え、
ブログでもご報告させていただきました。

今後ともよろしくお願いします。