$「湘南のトムソーヤ」友田そうや(藤沢市議会議員)

鵠沼東部1号貯留管の築造工事の施工現場見学に行ってきました。
貯留管とは、大雨が降ったときに、道路や家に水があふれないように、一時的に雨水を貯めておき、晴天時にポンプで下水管に戻し排水するのが雨水貯留管で、浸水被害をの軽減を目的とした浸水対策事業となります。

平成16年供用開始の辻堂南貯留管、平成19年供用開始の羽鳥貯留管、平成23年供用開始の藤沢西部貯留管につづき、市内の浸水被害発生重点地区の4か所目となる鵠沼東部1号貯留管。

今年の3月中に全長650m内径3m50㎝のシールド堀削が完了する予定です。(写真はシールド堀削している中の様子です)
場所は境川からR467をまたぎ江ノ電の石川と柳小路の中間ぐらいを通り、はす池と鵠沼高校の間を通って少し先ぐらいまでの貯留管となります。

すべての工事が完了するのは今定例会での予算計上もされている導水管整備工事完了も含めて平成26年3月。

この工事の完了により雨水の貯留量6,000t。
イメージとして25mプール約17個分ぐらい。
60㎜/hrクラスのバケツをひっくり返した大雨に耐えられる構造となります。


藤沢市の場合、長期的に見ると10年後をピークにして人口減少が予想されています。
そんな中、下水道処理人口普及率は約94%、雨水対策整備率は約66%。
下水道未整備地区では公共用水域の環境基準に至らない地点もあります。

そして今後は当然ながら上下水道使用料収入減などの財政制約が見込まれることが予想できる。
一方で、下水道耐震化(既存管路施設1,500kmの調査・対策)や施設の老朽化、環境に配慮した合流式下水道の改善など、喫緊ともいえる多くの課題もあります。

それらの問題に対応するためには、整備・維持・再構築を一体的にとらえた中長期的経営計画・コスト縮減・収入確保・施設再生計画、さらには市民の協力を含め一体的な取り組みを考えていかなければなりません。