兄の転院先の病院は某大学系の病院の整形外科。





母とその後、お見舞いに来た時に公共の面会のエリアから写したショット。

 

 

ブログに訪問してくださいまして

ありがとうございます。


兄の入院していた精神科からは

最寄りの駅では一駅違い。

目の前の通りは

ひっきりなしに車は通るものの

山に囲まれた

のどかな場所。
 

病院の建物はまだ新しい。

中は天井が高く

太陽の日が差し込む

開放感と明るさ。

普通の病院に移った安堵感。

「娑婆に出た」という感覚に

近かったと思います。



精神科を出る前に

「では病院で」と短い挨拶を交わした
兄名義の資金の後見人を務める
司法書士のAさん。

精神科での入院費の清算、
新たな入院先での手続き、

兄、叔母、私と話をするために

この日は来てくれました。

 

月に一度、兄の様子を見に

父と一緒に病院に

訪問してくれる40代の女性。

話には聞いていましたが、

穏やかで、感じが良く、

人をほっとさせる

可愛らしい方。

最初に兄がAさんに会った時、
父が「まだこんな笑顔が、

感情が残っていたんだ?」と
びっくり。

 

長い間、見せたことのない

満面の笑みを浮かべたそう。

でも、それはどうも兄が

勘違いをしたようで

「Aさんのことを間違って
朋子かと思った」という話を
この日に聞いて、

だからだったんだと。
 

後で父にそれを言うと「あっ、

朋子に雰囲気は似ているなと

思っていた」と。

 

この日、叔母と私はAさんとは

初めて会いました。



転院先の病院の受け付けの

エリアでの待ち合わせを。

 

受け付けで
「整形に入院します」と言って、

事務処理(必要書類の受け取りなど)。

 

ストレッチャーに横たわる兄を

Aさんは気遣って

足が毛布から少し出ているのを

「寒くないですか?」と

声をかけてくれたり。

 

兄が一人にならないようにと

側にいてくれました。



いよいよ病室に移動。

 

ナースステーションが

目の前にある個室。

 

大きな窓からは

山が見える明るい病室。

叔母も「Kちゃん、こんなに立派な

景色が見えて、良かったね」と

思わず。

 

でも、二人ともすぐに気が付いたのは

緑内障の兄にはどれほど見えてるのか?

ということ。

それでも、一面に広がる窓から

景色が見えるという事実が

気持ちを明るくしてくれました。

若く、明るく、きびきびとした

看護師さん達が集まって、

ベッドに兄を移動。

 

ところが、身長が高い(183センチ程)

兄にはベッドがギリギリの大きさ。
(というよりも小さい)

叔母が「え?大学病院なのに?」と

兄よりも身長が高い人はいくらもいるのに

合うベッドがないと衝撃を受けていました。

そのことを除けば

何もかもが

精神科で感じたことに比べると

明るい要素に満ちていました。



 

早速、兄に「手術の後はお風呂に

しばらくは入れないので、

前の病院でお風呂は入って

きていますよね?」と聞いてくれて。

見た感じ、しばらく入っていないなと

気になっていたのですが、

やはりそうでした。

 

兄の「いいえ、入っていません」に

「じゃあ、これからすぐに

お風呂にしましょう」と。

入浴後の兄は

髪の毛がフワフワと

赤ん坊のように立って。

生気を取り戻して
すっきりして

幸せそうに見えました。

 


最後までお読みくださいまして

ありがとうございました。