週末から夫が風邪を引き(そろそろ?の覚悟あり)、家では二人一緒。。。


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天使が羽ばたいているのかと思った今朝の空。
 
 
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ありがとうございます。


前回からの続きです。

兄との再会を果たした日は
素晴らしい晴天に恵まれました。

これから待ち受けるであろうことに
立ち向かうのに
どれだけこのお天気が
力をくれたことか!
 
整形外科に移る前に
兄のいる精神科に
行く必要がありました。

病室への入り口が
開かないようなので
通りかかった看護師さんに
声をかけてみました。

するとすぐに「もしかしてHさんの
妹さんですか?」と。

え?なぜ?とびっくり。

「お兄さんからイギリスにいる
妹さんがという話は聞いていますよ」と。

それから「どうぞ、ご案内しますよ」と
にこやかにドアを開けて
他の看護師達さんにも
「Hさんの妹さんがいらっしゃってます」と。
 
 
 
病室に通されてから
他の看護師さん達にも
挨拶をしながら。

広い個室のベッドに
横たわっていた兄が
目に入って。
 
兄に声をかけると
予想していない私の登場に
驚きと嬉しさでいっぱいの兄。
 
涙がつーっと頬に伝わるのを見て。

「え?」
 
そして叔母から声をかけられて
また再び涙の兄。
 
 
 
その後、病院を移る前にと
医師が最終チェックに
兄のところに来てくれました。
(主治医ではなく、代わりの医師)

その前の年に会った時とは
何かが違う感じがしました。
 
医師の兄への問いかけ
「痛くて寝れなかったでしょう?」に
「はい、途中までは。でも気が付いたら
眠ってました」と兄。

兄の今までの傾向から考えると
「はい、眠れなくて」と言った後に
一つや二つの文句が続くのかと
思いきや・・・。
 
まるで狐に抓まれたような。
 
和やかな空気が流れていました。
 
兄と話をした時に「〇Xさん(看護師さん)が
風邪を引いているから、大丈夫ですか?と
声をかけたら、Hさんの方が手術が控えて
もっと大変なのにありがとうとざいますって」と
言いながら、兄、ハラハラと涙を。
(前年に兄が文句を言っていた
看護師さんでしたが、
この日は私ともニコニコと)



整形外科に移る前に
受け取る必要のある
手紙、薬等を待っている間。
 
初めて入った病室を
ゆっくりと見回しました。
 
ベッドと戸棚があるだけの
無機質な部屋。
 
ショックだったのは
話には聞いていましたが、
兄が落ちたというベッドの高さ。
 
予想よりもずっと低くて。

兄の年齢で落下した場合、
骨折は起きるはずはない。
 
それが数年の入院で
外に出ることなく
歩くことがほぼなくなり
骨がスカスカの状態に。
 
そして病室の窓は
大きなすりガラスで
外の景色は全く見えない状態。
 
ここに兄はずっといたのかと。。。
 
一方でそんなことを
しっかりと観察する
冷静な私がいました。



ワゴンタクシーを呼び、
病院のストレッチャーに
移しての移動。

わらわらと7、8人の
看護師さん達が現れて。

皆で声をかけながら
大きな兄をベッドから
ストレッチャーに移動。

不思議な活気に包まれて
看護師さん達が
「わあ、ほとんどのスタッフが
こっちに来ちゃったから
他、誰もいないよ」等と
笑って、言い合いながら。
 
兄に「いってらっしゃい」と
まるで栄転でもするかのような
華やかな見送りでした。
 
 
 
タクシーだと10分もかからない距離の
次の転院先の整形外科。
 
運転手さんはとても親切で
病院への患者さんの送迎を
専門にされていらっしゃるそう。
 
兄への気配りはもちろん
叔母、私への気配りも細かくて
ありがたかったです。
 
道中、この辺りのエリアの話を
運転手さんと叔母、私とで。
 
兄がすっと話に加わってきて
話に沿ったコメントを一言。

人が好きで話好きな兄らしい。
 
痛みはあっても兄が
リラックスしていること
頭は冴えていることが
伝わってきました。
 
 
転院先でのことはまた次回に。



一息入れたくて出かけた先で見つけた
春が近づいているサイン。
 
 
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最後までお読みくださいまして
ありがとうございました。