「伝わること」の喜びに心が震える。
先週、昨年に引き続きホリデーを過ごした近くの村の景色(Worcester、ウスター)。
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入江富美子監督作の
ドキュメンタリー映画
に出てくる大ちゃん。
養護学校教諭のかっこちゃん
と出会ってすぐでは
大ちゃんにとっては
まだ「友達じゃないから」と
かっこちゃんの目を見れないし、
言葉も入ってこない。
時間をかけて
大ちゃんがかっこちゃんと
「友達」というブリッジがかかってから
目を合わせ、思っていることも
たくさん伝えてくれるようになります。
その頑ななまでの純粋さ。
納得がいくのには
人それぞれペースがあり、
違うのだと大ちゃんに
教えてもらったような気がしました。
休み時間も机に向かって
「執筆中」とグチャグチャと
ノートに書き続ける大ちゃん。
かっこちゃんには
大ちゃんが何を書いているのか
分かりません。
ある日、教室にワープロが届いて。
大ちゃんに使い方を教えたところ
大ちゃんの書くことが
やっと読めた、かっこちゃん。
かっこちゃんが
「大ちゃん、そうだったの?」と
と感動を大ちゃんに
伝えました。
そこで初めて大ちゃんは
人に読める文字で書くと
自分の気持ちが
人に伝えることができる。
「伝わるんだ!」と感激する大ちゃん。
それまでは読めるような字を
何度、教えようとしても
書こうとしなかった大ちゃん。
でも、それ以来
徐々に読める字を書くように
なったのだそうです。
「伝わるんだ」が分かって、
「伝えたい」という
気持ちがどんどん溢れて
夢中で書くようになった大ちゃん。
このエピソードも
心に強く残りました。
その後、どこで読んだのか
忘れましたが、
大ちゃんが言った言葉が
(そのままの言葉ではありません)
また胸に深く響きました。
「伝えた後はそれぞれが
どう感じるかはその人の自由」。
こういう心境になるのって難しい。
この本の中に紹介してある
大ちゃんの詩。
まさにここにも。
行ってしまうもの
さっていくもの
そしてくるもの
出会うもの
どっちが先ということがなく
どっちが後ということもない
それは感じる人が決めること
最後までお読みくださいまして
ありがとうございました。