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昨日の朝の空。

今朝も似たような空模様。


 

 

兄を介した出会い、ご縁 1
兄を介した出会い、ご縁 2
の続きです。

JさんがSさんにした質問とは
「一番上のお嬢さん、いかがですか?」でした。

Sさんの何人かいるお子さんの内、
敢えて、このお嬢さんのことを。

するとSさんが
少し躊躇されたように、私にそのお嬢さんのこと、
お嬢さんの結婚がSさんの意には沿わなかったこと等、
説明されて。

そして、お孫さんのことにも話が進んでいくと。。。

現在のご結婚で授かったお孫さんではなく、
それ以前に別れてしまうことになった相手の方との間に
出来たお孫さんについてお話が始りました。

ご家族の間の色々な含みもある話しだったので、
しきりにSさんは「こんな私のつまらない家族の話しで
申し訳ないのですが。。。」とおっしゃりながら。

そのお孫さん、既に大人になっていますが、
障害があっても(自閉症と診断を受けたそう)、
今は一人暮らしをしているそうです。

恐らく、最低限の自分の身の回りの世話は
出来る程度の方のようで、住いはこちらで言う
sheltered accommodation、保護された住居に
指定されている所を区から提供してもらっているのだと
思います。



Jさんと私は「あらっ、お孫さん、自分の
身の回りの世話が出来るならいいですね」と
思わず。。。

Jさんの場合は息子さんは色々なプロセスを経て、
やっとのことで、週日は息子さんのような
障害がある大人と一緒に生活してくれる(ボランティア)
ご家族の家で暮らして。

週末だけは戻ってくるという生活。

兄は今はまた精神科に再入院。

その前まで両親が大変な思いをして
一緒に暮らしていました。

Sさん「いえ、一人で面倒みれるといっても
日中、何もやることがなくて。。。退屈していて、
タバコばかり吸って」と。

Jさんの息子さんも兄もヘビースモーカー。

Jさんが「あら、家の息子だって吸いますよ。
タバコぐらいしょうがないですよ。だって
手持ちぶたさで、吸ってしまうんですもの」と。

兄も同じく。。。



Sさんに我が家の兄のこと、そして
主人の一番下の妹の二人の男の子(甥っ子達)は
自閉症であるという話しをしました。

Sさん、何だかホッとされたようでした。

娘さんのこと、このお孫さんのこと、
心の中にしこりがあっても
「こんな個人的で、つまらない話しを
聞かせてしまうのは。。。」という
遠慮がここで安堵に変わったようでした。



Sさん、イギリス生活が長くて、
日本語を教えていらっしゃっても
お子さん達は皆英語で育ち、
日本語が話せないそう。

普段からSさんも英語の生活が
徹底しているようで、Sさんが
感情を表現する時は日本語から
英語に切り替わりました。

英語で表現される時の
非常に知性を感じる
抑えたような、でもそこからでも
洩れて来る悲しい想いを感じ取って。

英語なのに、そこにむしろ
日本女性のつつましさと
抑制されているからこそ
悲しみの深さを感じるという
不思議な体験をしました。



Jさんのご主人、息子さんが
デザートの時間に戻ってきてからは
話しはまた全然違うことに移りました。

Sさんのホリデーの話しだったり
イギリスと日本の関係だったり、
最後はSさんの仏教の研究で訪れた
女性一人で行くにはとても危険な国々の話等。

その場を去るのが去り難い程、
まだまだ話しは盛り上がっていました。



郊外暮らしの私は「先にお暇します」と
ご挨拶をした時に、Sさんが立ち上がって
「朋子ちゃん、今日は本当にお会い出来て
良かったわ。またぜひお会いしましょうね」と
小さな手を私の手に重ねて、しっかりと
握ってくださって。

温かいハグまで。

心が震えるような思いが。

「ああ、これはまたもや
   兄が導いてくれた出会いだなあ」と
思わずにはいられませんでした。



 

  

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ありがとうございました。